泣き声とは違う声が聞こえた!
他の子はクーイングが始まったのに、うちの子は始まらない…
などなど、赤ちゃんの言葉の発達に対しての喜びや不安をそれぞれ抱えているのではないでしょうか?
今回は赤ちゃんの言葉の発達の流れ・クーイングと喃語の違い・原因などご紹介するので、赤ちゃんのために知識をつけていきましょう!
クーイングとは
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身近にいる人や物、環境に触れ合い、興味や関心の幅を広げています。
認識力や社会性を発達させていくことが大切であり、言葉が重要な要素となっていきます。
その最初のステップがクーイングです!
クーイングとは、「あー」「んー」などの母音の単純な音を発した声を言います。
まだ、舌や唇などの口周りの筋肉が未発達であるため、舌や唇を使わなくても発することができる柔らかい声であり、声が小さいことがあるので、耳を澄ましてみましょう。
いつから始まる?
クーイングは、早いと生後1ヶ月頃に、多くは生後2〜3ヶ月頃から始まります。
赤ちゃんはご機嫌が良好であるときやゆったりとしているときにクーイングをします。
参考サイト:こども家庭庁
喃語とは
喃語の言葉の意味やおおよそ始まる時期、よく聞く喃語の一例を合わせてご紹介します。
喃語とは、「あーあー」「ななな」などの母音と子音を組み合わせた音を発した声を言います。
舌や唇などの口周りの筋肉が発達してきたため、実際に発達してきた筋肉を利用し、自分の欲求を表現できるように頑張っています。
いつから始まる?
喃語は生後4〜7ヶ月頃から始まります。
口をどのように動かしたらよいか、お母さんやお父さん、周りの人を見て、実際に声を出して試しています。
喃語の一覧
喃語として赤ちゃんがよく発する言葉の例を一部ご紹介します。
・ばーばー
・ばぶばぶ
・だあだあ
・ままま
・あむむむ
・えーお
このように濁音や伸ばす音を混ぜた表現をし、さまざまな音の組み合わせを試しています。
参考サイト:文部科学省
クーイング・喃語の役割とは
クーイングと喃語は今後どのように繋がっていくの? と、思った方がいるのではないでしょうか?
そこで、クーイングや喃語に関しての言葉の発達における役割について、今後の言葉の発達において重要な部分でもあるので、ご紹介していきます。
クーイングと喃語の役割は、口周りの筋肉を発達させ、口の動かし方を学ぶトレーニングです。
そこで、周りの人の口元を見ることや実際に発声に挑戦してみることで、発達した筋肉をどのように動かしたらよいかを学んでいます。
喃語やクーイングを通じて、コミュニケーションから得られる人との繋がりの幸福感、反応してもらえる喜びも感じ、充実感を覚えていきます。
このような出来事が積み重なっていくと、人との信頼関係を構築するための土台となり、言葉を使った関わりの大切さを知るきっかけの一つとなっていくでしょう。
参考サイト:こども家庭庁
赤ちゃんの言葉の発達の流れ
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赤ちゃんはどのくらいの歳でどのくらいの言葉が話せるのか、生まれてきたばかりの状態から小学校入学する前の期間の言葉の流れを説明していきます。
赤ちゃんはトイレをしてお腹が空いて、などさまざまな状態で泣きます。
さらには、何の理由もなく泣くこともあります。話すことができないため、赤ちゃんは泣くという行為で、自分を表現しています。
声をかけながら、触れ合うことで、安心感を得ることができます。
生後2〜3ヶ月頃
クーイングが出始めます。
目が合うと、笑ってくれることがあります。
生後4ヶ月頃
喃語が出始めます。
声を出して笑うことが増えてきます。
1歳〜1歳6ヶ月頃
「まんま」「だっこ」「わんわん」などの一語文を話せるようになります。
「まま」「ぱぱ」といった初めての言葉を話すことが多くなり、何を最初に言葉を口にするのか楽しみですね!
1歳6ヶ月〜2歳頃
「これ ちょうだい」「わんわん きた」などの二語文を話し始めます。
自分が言いたいことを相手に伝えることができるようになります。
2歳〜2歳6ヶ月頃
「わんわんのえほんよんで」などの三語文を話し始めます。
かなり意味が相手に伝わるようになるフレーズに変化していきます。
また、好奇心がだんだん出てくるので、「なんで?」「どうして?」が増加します。
そのため、さまざまなものに触れていけるように環境を作ってあげましょう。
2歳6ヶ月〜3歳頃
「ばいばい」と言いながら手を振るというような行為は、大人の真似をして行動しています。
3歳〜4歳頃
2つ以上の述語を組み合わせる複文を話し始めます。
表現できる範囲が幅広くなります。
また、自分の名前が言えるようになっていきます。
4歳〜5歳頃
コミュニケーションがとれるくらいに話せるようになります。
幼稚園や保育園に入り、お友達同士と話すようになります。
自分が思っていることを強く伝えようとするため、お友達と喧嘩をし始める時期でもあります。
5歳〜6歳頃
物事を語れるようになります。
自分が体験したことを誰かに伝えることができるようになり、いよいよ小学校入学です。
お友達との関係を築くため、小学校の授業についていけるようにするため、入学前までによくコミュニケーションをとるようにしましょう。そうすることで、社会のルールや協調性など基本を学ぶことができ、よいスタートダッシュが切れるでしょう。
参考サイト:日本福祉教育専門学校
参考サイト:厚生労働省
喃語・クーイングが始まらない原因は発達障害?
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喃語やクーイングが始まらない!
そんな不安を抱えている方がいるかもしれません。
ここでは、なぜ喃語やクーイングが始まらないのか、原因を3つ挙げるので、参考にしてみてください
① 未熟児で生まれた
身体が小さい状態で産まれているため、身体の筋肉が妊娠37週から42週で生まれた子よりも発達していないことが、喃語やクーイングが始まらない一因として挙げられます。
② 発達に遅れがある
場合によっては、発達障害や知的障害の可能性があるので、様子をみてみましょう。
気になる場合は、医師に相談してみましょう。
③ コミュニケーション不足
コミュニケーションが足りないと、口の動かし方を学ぶことや試すことも難しくなります。
笑顔で話しかけたり、褒めたりするなど赤ちゃんが言葉を学べる環境作りを意識しましょう。
自閉症の可能性も
自閉症とは、発達障害の一種で、こだわりが強いなどのコミュニケーションや行動に特徴がある障害です。
自閉症の赤ちゃんは、約1,000人に1.2人の割合でいると言われています。
赤ちゃんの自閉症の特徴は、目が合わないや視点が定まらない、寝ていても物音が気になって起きる、あやしても笑わない、抱っこを嫌がるなどが挙げられます。
喃語・クーイングを促進させる方法
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喃語やクーイングを促進させる方法は、お母さんやお父さんなど周りの人ができるサポートを3つご紹介します。
① 五感を刺激する
赤ちゃんに積極的に話しかけることや絵本の読み聞かせ、天気の良い日にお散歩に連れて行ってみましょう。
これらにより、視覚や聴覚などの刺激になり、言葉を学ぶきっかけになります。
② 見守る
成長過程において個人差があるため、喃語やクーイングの時期も同様に、個人差があります。
そのため、焦らずに見守ることも大事になっていきます。他の赤ちゃんと比較しすぎず、見届けましょう。
③ 病院に相談する
小児科や地域子育て支援センター、児童相談所に相談するのも一つの方法でもあります。
また、乳幼児健診の際に、気になることがあったら、相談することも良いでしょう。
参考サイト:baby band
赤ちゃんとのコミュニケーションを大切にしよう!
言葉の発育過程では、コミュニケーションを取ることが大切なので、たくさん話しかけましょう!
また、さまざまな言葉に触れるために、さまざまな場所を訪れてみましょう!
成長してゆく姿を見守っていきましょう!