義姉が私を泊めてくれなかった。最初は戸惑ったけど…
兄の家に0歳の姪っ子が生まれてから、私は何度も足を運んでいます。兄は10歳以上年上で、私はまだ学生。でも、小さな姪の存在は愛おしくてたまりませんでした。
赤ちゃんって、ずっと見ていられる。その寝顔も、泣き顔も、くしゃっと笑う顔も全部が宝物みたいで。義姉もいつも「ありがとう、助かってるよ」「また来てね」と言ってくれて、それがうれしくて、バイトの合間や学校帰りに通うのが私の楽しみになっていました。
「泊まりたい」と言ったとき、空気が変わった
もっと姪っ子と一緒にいたい。夜も手伝えるし、泊まりに行けたらいいな――そんな気持ちから、義姉に「泊まりたい」と伝えました。でも返事は、「まだ夜起きるから…」というやんわりした断り。兄にも相談してみたけれど、「布団がないし」と取り合ってもらえませんでした。
正直、ちょっとショックでした。日中は喜んでくれてるのに、なぜ夜はダメなの? 私だって手伝うつもりだし、姪っ子が可愛いから会いたいだけなのに…と、もやもやしてしまったのを覚えています。
“嫌われた”んじゃない。気づかなかっただけだった
その夜、家に帰っても眠れずに、スマホで「義姉 泊まり 断られた」「育児中 来客 ストレス」などと検索を始めました。出てきたのは、私が知らなかった“育児の現実”。
「赤ちゃんが夜泣きする中で、来客に気を遣うのは想像以上に負担」「1日中気を張っていて、夜くらい静かに過ごしたい」「泊まりの来客は心の余裕があるときだけで十分」――そんなママたちの声に、ようやく私は気づいたんです。義姉が私を拒んでいたわけじゃないってことに。
育児の大変さを、私は知らなかった
義姉は、毎日命を守っている。赤ちゃんって24時間体制でお世話が必要だって、頭ではわかっていたつもりだったけど、やっぱり“どこか他人事”だったのかもしれません。
泣いたら抱っこ、寝かしつけて、また泣いて、おむつ替え、授乳、お風呂…1日があっという間に過ぎる。日中は私が来ることで少し家事がはかどる。でも、夜は違う。“一人の時間が欲しい”“誰にも気を遣いたくない”って気持ちが強くなる時間帯。
そこに私が泊まるということは、彼女の唯一の安息時間を奪うことなのだと、ようやく気づいたのです。
義姉の「ありがとう」は優しさのフィルター
私は今まで、「ありがとう」「助かったよ」の言葉を、ストレートに受け取っていました。でも今になって思うのは、それは義姉の“大人の優しさ”だったんだということ。
兄の妹として気を遣ってくれた。来るたびに歓迎してくれた。だけどそれが、毎回本心からだったとは限らない。“来られて困る”なんて、言えるわけがない。彼女はいつも笑顔で、私のことを悪く言わなかったけれど、本当は疲れていたのかもしれません。
思いやりって、相手の立場で考えること
私は泊まることで“手伝える”と思っていた。でもそれは、私の側の都合でしかなかった。相手が望んでいない助けは、ただの自己満足。義姉は、私が来てくれるだけで十分だったのかもしれない。
泊まりを断られたのは、嫌われたからではなく、彼女自身を守るための精一杯の選択だった。そう思うと、義姉のことがますます尊敬できるようになりました。
これからは“そっと寄り添える存在”になりたい
姪っ子はこれからどんどん成長していく。きっとその中で、また私にできることが増えていくかもしれない。そのときまで、自分ができる距離感で、静かに寄り添っていけたら。
そして、義姉が「ちょっと来てくれる?」と頼ってくれたときには、心から頼れる存在になりたい。私はもう、“泊めてもらえない”ことを残念がるだけの妹じゃない。そう、思えるようになりました。
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“家族だからこそ気を遣う”。そのことに気づけたとき、大人の関係が始まるのかもしれません。















































