この記事では、マレーシア訛りの英語(通称:マングリッシュ)は聞き取れるのか、
移住前は聞き取りに苦労したなんて話も聞いたことがありましたが、
英語は中学1年生レベルの私が実際に体験をしたことをもとにまとめました。
マレーシア英語【そもそも英語は通じるの?】
結果は「YES!」です。
マレーシアの都心部を中心に、日常的に英語が聞こえてきますし、看板・商品にも英語で記載されています。
マレーシアはアジアでトップ3に入るほどの英語レベル!年齢を問わず英語を使用されている方は多い印象です。
訛り方が民族で違うのも特徴的で、
- マレー系:マレー語にはパ行、チャ行があるので、マレー語由来の発音、訛り
- 中国系:アメリカ英語で音が上がるところが、下がっていたり、中国語に近い発音の英語
- インド系:タミル語、ヒンドゥー語の訛りがそのまま英語になったような印象で、巻き舌発音が特徴的
とはいっても、私が耳にする英語は都市部に近ければ近いほど、年齢が若ければ若いほど、
特に学生ほどの年齢の方だとそこまでイントネーションの訛りを強く感じません。
実際おかんは移住3か月ほどで、マングリッシュに耳慣れしてきたで!
マレーシア英語【Can、Lahを習得せよ】
マレーシアで感じた英語の特徴として「Can(できる)」の使い方が独特!
Can!Can?Can Can.というように、語尾の音のニュアンスを変えるのみで出来るかできないかを
伝えてくれる時が多いです。会話時だけでなく、メッセージ上でも使われています。
また語尾には「Lah(ラー)」をつけるのがマレーシア風で、「Ok Lah」などと言われます。
このLahに深い意味はないようです。
マレーシアの方は話すのが速く、抜け落ちる音や短縮させて単語を発音することも多いです。
そのため耳が慣れるまでは聞き間違いや、理解に苦しむことがあるかもしれませんが
特徴を捉えると、次第に聞こえ方も変わり、理解もしやすくなります。
マレーシア英語【文法より大切なこと】
マレーシアの英語は、教科書通りの英文法というよりは、自分の言いたいことが相手に伝わっているかを
とても重要視しているように感じます。
正しい文法で話せない、つたない英語でも問題なく通じ、会話も弾むのは、「相手が何を伝えようとしているのか」
というところに寄り添って聞いてくれるからだと思います。
お互い第二言語であるという共通認識があるのは、強みになります。
また正しい文法より、伝えたいこと(その単語)だけを口にしたりと、とてもシンプルな英語を話している印象です。
マレーシアにいると、会話の基本は正しい文法より、伝えたい気持ちやと学びになるわ~
マレーシア英語【おかんの体験談】
私の体験談を2つお話しします。
90歳、インド人女性
私が保育園を探し歩いているときに、英語で声をかけてくれました。
訛っていても英語がとても聞きやすく驚きました。
知り合いに園長がいるからと電話をかけてくれ、ヒンドゥー語のような聞きなれない言語でお話しされて
いました。
その園長さんもマングリッシュでしたが、翻訳機を使用しなくても理解できるような話し方で伝えてくれて
問題なく電話で話すことができました。
そのおばあさんと話が盛り上がると会話の途中に相手の母国語は入ってきて、何を言っているのかな?となるときも
ありましたが、それだけ打ち解けられたのかなと嬉しく感じました。
Grab(タクシー)で世間話をしてくれたドライバー
この方は、Kiroroの歌を何度も流してくれて、簡単な日本語も話してくれました。
文法でいえばハチャメチャな英文ですが、英単語をつなげ、私にたくさん笑顔で話しかけてくれました。
日本とマレーシアの文化の違いや、日本人の特徴の話で盛り上がり
「あれ?私こんなに英語話せたっけ?こんなに理解できたっけ?こんなに英語を話すの楽しかったっけ?」と
日本では感じたことのない感覚になりました。
お二人とも国籍、文化が違う私を尊重して話してくれていることがすごく伝わってきましたし、
たとえ発音がネイティブでなくても、文法に誤りがあっても、伝えたい気持ちにのせて
言葉を選んで話すと、伝わる・間違えは何も恥ずかしいことではないと教えてくれたように感じました。
マレーシア英語【まとめ】
マレーシアで英語は通じますし、訛りのある特徴的なマングリッシュも生活するなかで耳慣れしていきます。
学校で習ったようなネイティブ英語をイメージすると、聞き取れないかもしれませんが
相手が何を伝えようとしているのか、ここに耳を傾けると、訛っていても、文法が違っても、
文章が端的で短くても、聞き取れますし、伝わってきます。理解できます。
私たち日本人のサムライアクセントに対しても、お互い第二言語だという共通点があるので、
相手が理解しようと寄り添い、わかりやすい表現で伝えてくれます。
マレーシアは様々な国籍、文化、宗教が多彩に混ざり合った国です。
そのためバックグラウンドが違って当たり前で、母国語と英語を織り交ぜながら話す方も多いです。
日本で例えるなら、ルー大柴さんのような英語でしょうか!それでも問題なく生活は送れます。
リスペクトを持った会話を心がけたいですね。