この記事では、マレーシアでの生活にどのくらいのお金がかかるのか、4人家族のわが家をモデルに
1か月の生活費を公開しています。
また節約できるポイントや、生活の工夫もまとめたので、これからマレーシア移住を検討されている方や
現在マレーシアで生活されている方も、参考にしてみてください。
※2024年5月現在のRM1=33円で計算しています。
マレーシア生活【日本と比べて安いもの】
マレーシアの物価は日本と比べると安いなんて話もよく見聞きしますが、実際のところはどうでしょう。
確かに細かく見ていけば安いものもありますが、生活スタイルによっては日本と大きく変わりはありません。
日本と比較して安いものは、
- 水道、光熱費、交通費
- 通信費
- 家賃
- ガソリン
- 映画
- 外食費
この辺りがリーズナブルと言えます。
しかし家賃や外食費用は個人差も大きく、必ずと言っていいほど安いわけではありません。
また単身か、家族かといった生活スタイルにも左右されます。
マレーシア生活【一か月の生活費モデル】
わが家の一か月の生活費を見てみましょう。未就学児2人と夫婦の4人家族でクアラルンプールに住んでいます。
住んでいるコンドミニアムと周辺の環境はこちらです。
- 24時間警備員が各所に配置されている
- コンドミニアム内にコンビニあり
- ジム、プール、公園、娯楽スペース、スタジオ数か所あり
- 42階建ての高層コンドミニアム
- 徒歩5分圏内にスーパー3か所あり
- 徒歩5分、8分に最寄り駅あり
- 夫の通勤時間は徒歩10分以内
- コンドミニアム直結でフードコートあり
- 徒歩圏内に各クリニックあり
部屋は2bedroom、中層階です。この環境で家賃はRM2,100(日本円で約69,300円)です。
そのほかの各費用としては、
家賃と合わせて一か月の生活費用はRM9,068(日本円で約30万円)となります。
いかがでしょう?「安い」という感覚になりましたか?それとも意外と高いと感じられましたか?
わが家の子どもたちは半日登園なので学費は抑えられていますが、一日保育や学校へ通いだすと、
学費はがっつり跳ね上がります。また表の学費は固定費であって、ここにイベント等の
費用が追加される月もあります。
またローカルスーパーや市場で食料品を買うなど節約も心がけていますが、なかなか大きな節約には
繋がっていません。
車は保有していないので、日々の移動は電車かGrab(タクシー)を使用しています。
もし車を購入されるとなると、駐車場代やメンテナンス費用等も必要になりますし、
保険に加入すればその分生活費も上がります。
また私たち夫婦の趣味がマレーシアに来てから「食べ歩き・観光」になったので、外食費用は
割高になっています。もし趣味があれば、娯楽費用もかかりますね。
生活雑貨や備品は日本製や日本のお店の物にこだわらず購入していますが、もしこだわりがある場合は
そこも要注意です。日本で買うより高くなります。
調味料も少しずつ慣れ親しんだ日本製のものから、ローカルの物へ変えていっていますが、
まだまだ挑戦途中であり、節約できるポイントです。
年中常夏なので、服をシーズン毎に買う必要がないのはありがたいですが、子どもの成長は著しく、
都度買い足す必要があります。
おかんは自分も家族の分も髪切って、ネイルやエステも興味ない!
それでも毎月火の車。そろそろ炎上してまうわ!お~こわっ!!
電気代も、移住して2か月ほどは、一日中クーラー1台は稼働し続け、キッチンはIHのため電気を使用、
それでも電気代がRM100もいかないほど安く、
先に移住されていた先輩方から「おかしい!RM300ほどはいくはず」と言われていました。
しかし請求書にはお手頃価格しか記載されておらず、ラッキー!なんて思っていましたが、
翌月の請求からRM300に跳ね上がりびっくり仰天!すぐにクーラーを消しました。
先輩方の助言を聞いておけばと反省しました。トホホ...。
なのでこれから移住される方は、光熱費が安いと言われるマレーシアでも
初月から無駄な電力を使用しないように、ご注意ください!
日本が冬のときに移住したから暑さに慣れるまで
クーラー必須やったんよ~。
今思えば白熊か!ってくらいクーラーガンガンやったわぁ
単身生活の場合は、ルームシェアもよく募集されていますし、生活費を工夫すれば貯金もできます。
実際給料の半分を貯金しているなんて強者もいます!単身となると食事会や遊びに出かける頻度も
高くなる可能性があるので、収入・支出の管理はしたいところです。
家賃についても日本とは違って、更新毎に少しずつ値上げされます。交渉次第でしょうが、多くの方が
更新毎に家賃が値上がりしている印象で、それに伴い引っ越しされる方もおられます。
契約期間は平均して2年。2年に一度家賃が値上げ、もしくは引っ越しとなると
どこかしらに負担はかかります。
日本のように、一度賃貸契約を結ぶと、家を出るまで同じ家賃ではないところが歯がゆいです。
最初から背伸びをした家賃だと、後に大変なことになる可能性があるので意識して物件を探す
必要があります。
マレーシア生活【身の丈に合った生活とは】
私は移住してしばらくは近所のスーパーに通っていました。
なにわ魂はスーパーでもメラメラ!算数は大の苦手な私でも、この時ばかりは脳内で電卓をはじきまくり。
「高いな~」「誰や物価安い言うたの~」とぶつぶつ独り言をつぶやきながらの買い物が日常でした。
少しずつ生活の基盤が整っていくなかで、周りとの繋がりに恵まれ、耳にする情報量が増えてきました。
近所のスーパーはわりと高級スーパーだということが判明。そりゃそうやイオンより高いねんから...。
このスーパーには日本食品コーナーもあり、迷ったらこのコーナーへ行っていた私ですが、
ローカルスーパーや市場を教えてもらい、毎日買い物へ行っていたのを一週間分まとめ買いに変え、
地元の食材や調味料も取り入れ、食卓が少しずつマレーシアバージョンに変わっていきました。
とは言っても、和食中心です。和食は日本の食材や調味料でしか再現できないと思っていましたがなんのその!
わざわざ日本産にこだわる必要はないと学びました。
賃貸契約する際に、スーパーの場所は確認していましたが、値段の相場まで頭が回りませんでした。
食事は毎日のことなので、お家探しの際は周りのスーパーも散策してみると良いです。この情報から
そのエリアの治安を知るきっかけの一つにも繋がります。
ここまでしても、うちは貯金ないで~。
ほんまよぉ毎日笑って生活できてるわ!驚き
マレーシア生活【水とお米どうしてる?】
マレーシア生活で懸念されている「水問題」ですが、わが家はキッチンとシャワーのタンクを業者と契約し、
キッチンは逆浸透純水器を、シャワーには軟水器を取り付けています。3か月おきにフィルター交換の
メンテナンスに業者が訪問してくれて安心です。
蛇口を捻れば飲み水が出ますし、硬水で髪がバサバサなんてことも軟水器のおかげで防げています。
日本のようにウォーターサーバーを契約したり、自分で浄水器やフィルターに繋いでいる方もおられます。
マレーシア人は常温水を好まれる方が多いようで、9.5リットルのペットボトルも多くのスーパーで陳列され、
なかには水道水を沸騰させてから常温に冷まして飲まれている方もいます。
シャワーからは硬水が出ますが、シャワーヘッドのみを軟水化へ変換している方もおられます。
水ひとつにしても節約できるポイントはあります。
また日本人の食卓に欠かせないお米について、値段は様々ですが、マレーシアでも日本米は売られています。
マレーシア人の多くはタイ米を主食としているので、日本米でなくてもおいしく食べられる方は、
このタイ米の方が安く手に入ります。
屋台のチャーハンはタイ米が多いけど、めちゃくちゃおいしいで!
料理の腕前があれば、お米選びも楽しいやろうな~
マレーシア生活【携帯代、移動費は安い!】
携帯プランの費用はとても安く抑えることができます。
私はWi-Fi下で過ごすことが多いので、一番安いプランでRM15(495円)ですが、問題なく快適です。
日本で使用していたiPhoneをそのままマレーシアでも使用していますが、同じスペックで通信費が
安いのはお得な気分です♪
また電車賃も一駅RM1~(33円)と破格の値段です。さらにバスは安く抑えることができます。
Grab(タクシー)も10分圏内であればRM7~30(231円から990円)で行けます。
ただ値段の幅が大きい理由として、時間帯、混み具合や雨天の影響で左右されます。
マレーシア生活【ティッシュ、おむつ、乳製品に注意】
ティッシュ、トイレットペーパー
私が移住直後から感じていたのが、ティッシュとトイレットペーパーがすぐになくなることです。
セット数、巻き数の割に値段が高い。品質としては私自身デリケートな肌ではないので
どのメーカーも問題なく使用できていますが、値段と品質は比例するように感じます。
おむつ
子育て中の方は特におむつ事情も気になるかと思いますが、
マレーシアではいくつかの日本のメーカーは購入できます。
驚いたのが、ローカルメーカーのおむつで、L、XL、XXLサイズと大きいサイズもテープ式の方が
メーカー数が多いです。パンツ式となるとメーカーや種類が限られます。
お店によっても取り扱いのあるメーカーが異なるので、近所で手に入らない場合や、メーカーが
決まっている方は、ネットショッピングサイトを利用されている方も多いです。
合わせておしり拭きの種類も豊富で、中には匂いつきのものがありますが、
イメージとしては想像の3倍匂いが強かったです。注意書きも小さく、まさか匂いつきだとはと驚きました。
乳製品
牛乳、チーズ、ヨーグルトといった乳製品もなかなかの値段がします。
育ち盛りの子どもがいるご家庭には必需品の牛乳も、物によってはジュースよりも高くお財布はびっくり!
移住当初はマレーシアに牛がおらず、輸入のため高いのかと思っていましたが、マレーシアに牧場はあります。
しかし一説によると、暑すぎてお乳を出す牛を育てるのが難しく、ニュージーランドやオーストラリアなどから
輸入しているなんて話も聞きますし、実際輸入品も多く陳列されています。
味の好みもあるでしょうから、いろんな種類を試してみてください♪
ほんま牛一頭買って育てたろかなと思うくらい、
毎日の牛乳の消費量がハンパないわ!
マレーシア生活【まとめ】
わが家の1か月の生活費は一例にしか過ぎませんが、日本と大差ない方もたくさんおられると思います。
この金額で生活できるのか!と背中を押された方もいるかもしれませんね。
住むエリアや求める生活水準、家族形態、生活の質の優先順位などから金額は変わりますが、
家族移住となれば、最低限はかかってくる金額なのではないかと思います。
生活に工夫をもたらし、節約も楽しみながら、使うところは使って、マレーシア生活を充実させたいですね。