この記事では、マレーシア教育移住をより実りある経験にするために
メリット・デメリットを踏まえて、親に求められることをまとめました。
教育移住といっても学ぶ環境だけが良いだけでは生活は充実しません。
その地で生活する以上、やはり住みやすい環境であるかが教育移住の基盤になるかと思います。
マレーシア教育移住【なぜマレーシアが選ばれる？】
マレーシアが教育移住先や留学先に選ばれる理由として以下が挙げられます。
- アジアトップクラスの英語力
- 英語以外の言語も習得可能な環境
- 多様な価値観、文化のなか育める
- 親日的
- 安全性・治安の良さ
- 子どもに優しい印象を多く感じる
- 生活コストが日本の感覚に近い
- ビザの種類が豊富
- 年中温暖な気候
- 日系企業が多く、日本食や馴染みある生活物品が手に入る
- 医療水準が高い
- 日本からのアクセスも良く、周辺国への旅行も気軽にできる
厳選したメリットとしてこれだけの項目が挙がるマレーシア！さすが日本人が移住したい国No.1なだけあります。
マレーシア教育移住【外国語と日本語のバランス】
マレーシアの学校は公立・私立の2種類があります。
公立校は、マレー系・中華系・インド系の3種類に分けられることが多いです。
私立校は、インターナショナルスクール、宗教学校、ローカル私立校などいくつか種類があります。
教育移住で注目を集めているのがこのインターナショナルスクールです。
教育移住の目的のひとつに、バイリンガルやトリリンガルといった言語取得を考えておられる方も少なくないと
思いますが、注意しなければならないポイントがあります。
- 何年かけても本人の内なる動機がないと英語力は伸びない
- 日本人が多い環境にいる
- 日本語や日本文化に必要性を感じなくなる
幼児期など早期に英語環境に身を置いても、なかなか英語力が上がらないことは珍しくありません。
その子自身が英語の楽しさや必要性、時には悔しさといった内なる動機が芽生えないと、英語力には繋がりません。
また日常的に日本人に囲まれた環境下では、英語を使う機会を逃し、英語が習慣化しづらいです。
しかし英語力だけが上がればよいのでしょうか。
日本人としてある程度の日本語、日本の文化も大切にできる子になって欲しいと願う方も多いはずです。
移住途中で日本に帰国するケースも多々耳にします。言語問わずどんな環境下でも自分の言葉で伝えられる能力を
マレーシア生活の中で獲得し、言語習得につなげる必要性があります。
おかん日本語も英語も話せた方がさらに需要はあるやろな〜
マレーシア教育移住【教育的メリット】
マレーシアはインターナショナルスクールを中心に、比較的レベルの高い学校が多くあるということが特徴的です。
またホームスクールといった日本でいうフリースクールも充実していて、
多民族国家であるマレーシアの面白さの一つとして教育にも多様性があるのだと感じさせられます。
- 学校の選択肢が多く、レベルの高いカリキュラムがる
- ハイレベルのインター校も費用を抑えて通える
- ホームスクールが普及している
- 転校が一般的で理解がある
- 言語選択カリキュラムにより多言語習得の機会がある
英語、中国語の必須科目に加え、選択科目としてフランス語やスペイン語など多言語学習が可能なプログラムもあり、
バイリンガルはもちろん、マルチリンガルを目標にされるのも非常に良いと思います。
また転校も一般的で、日本の感覚よりは結構行われている印象を受けます。その時々の事情を踏まえて
転校＝ステップアップと捉えて動けることも選択肢の一つです。
おかんその子に合ったスタイルで学べる環境は、日本より充実してるで！
マレーシア教育移住【教育的デメリット】
文化、言語といった環境の変化は時として子どもたちにカルチャーショックを与えます。
生活環境が合わないと、学業に専念するのはかなり過酷なことです。
また母子・父子移住となると、家族間のコミュニケーションにも更に工夫が求められます。
生活環境以外に、教育的デメリットはどういったことが考えられるのかまとめました。
- ネイティブの英語力を自然に習得することは難しい
- 外国語の環境下に置かれた子どもたちにストレスがかかる
- 多言語を習得できる環境であるが故、知識が中途半端になる
- 日本で編入する際に学習進度が合わず苦労する
- 日本の教育とは違い、多くの学校が自律学習を基本にしている
- カリキュラムによっては国際試験（IGSCE）に合格しないと中等教育修了認定が得られない
- 海外の学校に偏差値はなく、国際試験の点数で判断される
特にインターナショナルスクールは、学校ごとに特徴があり、独自のスタイルで教育を行っています。
日本のような知識詰込み型教育ではなく、自ら考え・調べ、自分の意見を発表するという自律型教育が
基本になっているため、日本の学校のカリキュラムとは大きく異なります。
日本とは学年の年齢計算が異なるため、学年によっては日本への編入も簡単ではなくなります。
おかん言語習得以上に子どもの自己肯定感や気力をサポートせなあかんな～
マレーシア教育移住【まとめ】
子どもや家族の事情に合わせて学校選びができるのは、マレーシア教育移住の強みの一つ！
どのような選択を選んでも、失敗ということはありません。
ただ新しい環境に慣れるまで、子どもや家族にかかる精神的負担は大きいということが現実的なようです。
ママ・パパをはじめとする移住同伴者である保護者に求められることとして、
- 子どもが環境に慣れるまで、感じている違和感やストレスを汲み取り、サポートできる
- 家庭で日本語学習をサポートできる
- 様々な事象を天秤にかけ、総合的に迅速に判断・対応できる
- 前向きに捉えられる
ということが挙げられると考えました。
海外移住がはじめてとなるとなおさら、最初は違和感が多く、大きなストレスに感じるでしょう。
自分自身が満たされていないと、新しい環境でもがく子どもをサポートすることは安易ではありません。
逆に、上記の求められる4項目が備えられる方なら、マレーシア移住・教育移住は家族として一生の財産になるくらい
素晴らしい経験になるのではと思います。
マレーシア教育移住をご検討の方はぜひ参考にしてください。
