赤ちゃんの柔らかい肌がザラザラしていると、親としては心配になるものです。
特に乳児湿疹(にゅうじしっしん)は、多くの赤ちゃんに見られる肌の問題ですが、その原因や対策についてはあまり知られていないことが多いです。
この記事では、乳児湿疹の原因、特徴、予防法について詳しく解説します。
乳児湿疹とは?
乳児湿疹は、生後数ヶ月の赤ちゃんに見られる肌の炎症で、一般的に「アトピー性皮膚炎」の一種とされています。
湿疹は赤ちゃんの顔や頭部、腕、脚などに現れることが多いですが、時には全身に広がることもあります。
赤いポツポツや黄色いかさぶた、小さな水疱など、症状はさまざま。
多くの場合1歳ごろまでに自然に改善しますが、アトピー性皮膚炎との区別が難しく、正しいスキンケアが重要です。
乳児湿疹の主な原因
乳児湿疹の主な原因には、次のようなものが挙げられます。
- 過剰な皮脂分泌
- 未発達な皮膚バリア機能
- 遺伝
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
過剰な皮脂分泌
母体から受け継いだホルモンの影響で、生後2~4ヶ月頃までの赤ちゃんは皮脂の分泌が活発になります。
過剰な皮脂が毛穴に詰まり、ニキビのような湿疹を引き起こしてしまうことがあるんです。
未発達な皮膚バリア機能
赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く、バリア機能が充分に発達していません。
そのため、乾燥やアレルギー物質に敏感で、湿疹ができやすくなってしまうんです。
乾燥した空気や衣類、洗剤、汗などは赤ちゃんの肌に大きな刺激となります。
湿度や温度の変化も肌トラブルの一因となり、湿疹が悪化する可能性もありますよ。
遺伝
乳児湿疹は、アトピー性皮膚炎など、湿疹を起こしやすい体質が遺伝することが原因の可能性もあります。
親や兄弟姉妹にアトピー性皮膚炎がある場合、子どもが発症するリスクは2~3倍に。
遺伝的リスクがあっても必ずしも発症するわけではありませんが、適切なスキンケアや環境調整により、リスクを低減してあげることが大切です。
乳児湿疹ができる子とできない子の特徴
ここでは乳児湿疹ができやすい子の特徴を多く書きます。
当てはまっているからといって、必ずしも乳児湿疹になるとは限りません。
乳児湿疹ができる子の特徴
- 皮膚が敏感
- アレルギー体質
- 皮脂分泌が多い
- ケア不足や過剰ケア
赤ちゃんの皮膚は大人に比べて薄く、バリア機能が弱いため、敏感肌の子は外部の刺激に反応しやすいです。
食物アレルギーやアトピー体質のようなアレルギー体質の子も要注意。
皮脂分泌が多いと毛穴が詰まりやすくなりますが、過剰に洗いすぎても乾燥してしまい、乳児湿疹ができてしまうことがあります。
乳児湿疹ができない子の特徴
- 皮膚のバリア機能が強い
- アレルギー体質ではない
- 適切なスキンケア
- 安定した環境
バリア機能が比較的しっかりしている赤ちゃんは、外部からの刺激に対しても肌が強く、乳児湿疹ができにくいです。
アレルギー体質ではない子もリスクは低減します。
適度な保湿や洗浄で肌が健康に保たれれば、湿疹はおきにくくなります。
乳児湿疹が出るかどうかは、体質や外的環境の影響も大きいですが、適切なスキンケアや環境調整で予防や改善ができることも多いですよ。
乳児湿疹の予防とケア方法
乳児湿疹は、日常のスキンケアや環境調整によって効果的に予防できます。
赤ちゃんの皮膚は乾燥しやすいため、保湿剤を使ってしっかり保湿するようにしましょう。
特に、お風呂上りは皮膚が乾燥しやすく、すぐに保湿剤を塗ることが大切です。
保湿クリームやローションを選ぶときは、低刺激で無香料のものを選ぶようにしてくださいね。
また、汗や皮脂をこまめに拭き取り、適度な清潔を保った李、室内環境を整えて上げることも重要なポイントですよ。
まとめ
大切な赤ちゃんの肌がザラザラしているととっても気になってしまいますが、乳児湿疹は適切にケアしてあげることで発生を抑えたり、悪化を防ぐことができます。
湿疹が長引いたり、悪化する場合は、かかりつけ医への相談もお忘れなく。
赤ちゃんの肌を守るためにも、毎日のスキンケアを丁寧に行い、安心して快適な生活を送れるよう守ってあげましょう♪