産後のママの体には多くの変化が訪れます。
出産前と比べ、様々な変化が起こり、ママはとても不安になることでしょう。
今回は産後のママ達の体にはどのような変化が起こるのか・・・
そして、その対処法とパパのサポート方法などを解説します。
産後ママの体に起こる変化
産後ママの体には下記のような変化があります。
ケア方法と併せてみていきましょう。
妊娠線とそのケア方法
妊娠線とは、妊娠によって大きくなったお腹の皮膚にできるひび割れのような線のことです。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層構造ですが、真皮や皮下組織などの一部は急激な伸びに対応できません。
それらが限界よりも引き伸ばされると亀裂が入り、妊娠線になってしまうのです。
妊娠線は出産後も跡が消えにくいため、できないよう予防するのが大切。
なるべく早い時期から、専用のケアローションやクリーム・オイルを使い、やさしくマッサージしながら保湿ケアしましょう。
また、体重が急激に増えないよう食事・運動に気を付けるのもポイントです!
ホルモンバランスの変化と影響
女性は妊娠前・妊娠中・出産後の間で、ホルモンバランスが急激に変動します。
妊娠すると、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンなどが増加。
妊娠を維持し出産へ向け体が変化していく他、つわりや眠気などを引き起こします。
出産後はもとに戻ろうと一気に女性ホルモンの分泌量が減り、心と体のバランスをとるのが難しくなります。
精神的に不安定になり、産後うつになってしまうケースも。
産後の女性は出産時の身体的な負担に加え、ホルモンバランスの変化の影響によって心身ともにダメージを受けています。
体重の変動と健康管理
妊娠中の女性は、妊娠前に比べ10㎏前後体重が増加します。
赤ちゃんの重さ+羊水・胎盤の重さに加え、皮下脂肪もつきやすくなるため、増えた体重に驚く人も多いですよね。
そして出産後、妊娠中に増えた体重がなかなか戻らないと悩む人も。
産後は育児で忙しく、食事も不規則になりがちで運動する時間もあまりとれません。
母乳を作るため空腹を感じやすくなり、ストレスで過食気味になるとさらに体重が増えていく場合もあります。
骨盤の緩みと骨盤ケア
妊娠・出産後は、リラキシンというホルモンの影響で骨盤の結合組織や骨盤底筋がゆるみます。
大きなお腹を支え、赤ちゃんが産道から通りやすくするためです。
体重と同様、産後に骨盤のゆるみが戻らず、腰痛や尿漏れを引き起こすことも。
症状がひどい場合は、整骨院などでプロに的確なケアをお願いしましょう。
軽い場合は、骨盤ベルトを使えばおうちで手軽にケアができますよ。
髪の毛や肌の変化
産後しばらくすると、ホルモンバランスの変化により髪の毛が抜ける・肌質が変化する人もいます。
ブラッシングした後のヘアブラシを見て、こんなに抜けちゃうの?とショックを受ける人もいるでしょう。
肌の質も、妊娠前・妊娠中・産後で全く違う、化粧品が合わなくなると感じるケースも。
化粧水や肌に触れるものは、なるべく刺激が少なくやさしい素材のものを選んでおくと良いですね。
髪の毛は、出産前に思い切って短く切っておくのもおすすめです!
産後ママの体ケア方法
さて、産後のママの体はどのようにケアする事で、良い方向へ向かうのか見ていきましょう。
食事や運動だけでなく、リラックスする・困ったときは相談するのも大切です!
栄養バランスの取れた食事
産後は、赤ちゃんのお世話で忙しく、自分の食事がおろそかになってしまいがち。
ただ、栄養が不足してしまうと母乳がうまく作られなかったり、体調を崩したりする可能性もあります。
鉄分やカルシウム、タンパク質、葉酸を積極的にとるようにしましょう。
ほうれん草・いちご・ブロッコリー・納豆などがおすすめです!
手軽に食べられるインスタント食品やお菓子ばかりだと栄養が偏るため注意してください。
食事で足りない分は、医師に相談の上サプリメントでサポートするのも良いですね。
適度な運動とエクササイズ
産後ママのケアには、適度な運動やエクササイズも効果的です。
産後の体型が気になる、体重が戻らないと気になる人は、オンラインヨガやジムなど、短時間でじんわり汗をかけるような運動がおすすめ。
体を動かすことですっきりリフレッシュでき、育児中の気分転換にもなります。
「産褥体操」で簡単な動きから試してみるのも良いですね。
産後すぐは無理をせず、体を回復させてから、できる範囲で始めてみましょう!
休息とリラクゼーションの重要性
産後しばらくは、身体的にも精神的にもまずはゆっくりと休むことが大切です。
動けるからと無理をすると、自分でも気づかないうちにダメージが蓄積し、後になって体を壊す可能性も。
布団に横になる生活から徐々に動き出す「床上げ」の時期は、産後3~4週間ほどたってからと言われています。
産後1カ月健診が終わるまでは、無理な運動や家事などは控え、心も体もリラックスして過ごしましょう。
専門家のアドバイスとサポートの活用
産後困ったことがあった場合は、1人で悩まず周りの人や専門家へ相談してみましょう。
助産師のいる産後ケア施設は、赤ちゃんを預かってもらったり育児や産後の体について相談したり、様々なサポートを受けられる場所。
専門家にアドバイスしてもらうことで、その後の育児もしやすくなるかもしれません。
自治体から補助が出る場合も多いので、近くにそのような施設があるか探してみてください。
また、家事代行など、自宅でサポートしてもらえるサービスも検討しておくと良いですね。
マッサージとセルフケア
産後の体がなかなか回復しない、骨盤のゆるみからくる不調などがある場合は、マッサージやセルフケアをしてみましょう。
整骨院や治療院でプロにマッサージしてもらうと、身体が整い、痛みや不調も改善するかもしれません。
産後1カ月健診で、体に問題がないか確認してから行くと良いでしょう。
自宅で気軽にセルフケアできる骨盤ベルトは、産前・産後で使えるものもあるため、自分に合うものを探してみてくださいね。
パパができるサポート
産後のママを一番サポートできるのは、パパの役目。
パパのサポートが有るか無いかで、心の負担も変わってきます。
率先してサポートしてあげるようにしてあげましょう。
それではどのようなサポートをすると良いのか見てきましょう。
育児と家事の分担
育児や家事の中で、パパにできることはどれくらいあるのでしょうか。
答えは「母乳をあげる以外すべて」と言えます。
赤ちゃんを抱っこする、おむつ替えやお風呂に入れる、掃除・洗濯・料理など、パパができることはたくさんあります。
育休をとる・とらないに関わらず、2人でどのように分担するか話し合い、助け合えると良いですね。
精神的サポートとコミュニケーション
赤ちゃんのいる生活は、初めてで戸惑うことも多いかもしれませんが、それはパパもママも同じ。
産後のホルモンバランスの変化の影響で、精神的に不安定になるママもいます。
パパは一緒に育児するという気持ちを持って、ママに寄り添ってあげましょう。
赤ちゃんのようすや成長を共有し、積極的にコミュニケーションをとってくださいね。
一緒に行う運動やリラクゼーション
産後ママの体が回復してきたら、一緒に運動をする・リラクゼーションの時間をとってみましょう。
オンラインヨガやストレッチなど、赤ちゃんが寝ている間に自宅でできるエクササイズがおすすめです。
一緒に体を動かすことで、ママもパパも良い気分転換になりますよ。
お互いに肩もみやマッサージをしたり、2人で楽しめる趣味を見つけるのも良いですね♪
産後ケアの知識を共有する
産後のママは、上記の通り身体的にも精神的にも大きく負担がかかっています。
放っておくと、体の不調がずっと続き、産後うつを引き起こしてしまう場合も。
産後ケアの知識を共有し、できる範囲でママをいたわってあげましょう。
ケア方法を一緒に調べて、ママがどうしたいのか聞いてあげるときっと喜んでくれますよ。
ママの時間を作るための協力
仕事には休憩時間や休日があり、その時間は自分の好きなことができますよね。
赤ちゃんとの生活は簡単に休むことができず、産後のママはなかなか1人の時間がとれません。
たとえ赤ちゃんがよく寝る子だとしても、そこにいる限り気が休まることはないでしょう。
パパの仕事が休みの日など、ママが1人でゆっくりと過ごせる時間を作ってあげてください。
どちらかに負担がかかりすぎないよう、お互いに思いやりを持って協力しあえると良いですね。
実際の体験談
産後ママのケアについて、実際に体験した人の体験談を見ていきましょう!
産後ママのケアについて、行って良かった、助かったという声がたくさんありました!
中には、産後ケア施設で、ゆっくり過ごせたという人も。
地域や施設によって違いますが、充実のサポートや相談ができるのはもちろん、おいしいご飯や温泉などでリフレッシュできるところもあるようですね♪
他に、パパの協力で整体へ行けた人、助産師さんと話して涙した人もいました。
1人で悩まず、たくさん周りにサポートしてもらい、自分の産後ケアもしながら育児ができると良いですね。
【まとめ】産後ママの体ケア!体の変化や対処法を解説
産後ママの体ケアについてまとめます。
- 産後のママは心身ともに大きなダメージを受けている
- ホルモンバランスの変化による影響が大きい
- 産後すぐは休息が何より大切
- パパや周りの人のサポートも必要
- ケア施設・整体院・家事代行・オンラインヨガなどのサポートもおすすめ
産後ママは、赤ちゃんや家族はもちろん、自分のことも大切にして過ごしてくださいね。