この記事では、つわりは日本人だけなのか調査した結果をまとめます。
つわりは日本人に多いイメージがあるものの、実際は外国人であってもつわりを経験する人は多いです。
日本ではつわりは研究が進まないイメージで薬を処方されることは少ないですが、アメリカでは症状によっては処方されます。
どんな違いがあるのか見ていきましょう。
つわりは日本人だけではない
つわりは日本人だけが感じる症状ではなく、世界の妊婦さんに共通です。
もちろん体質によってひどい・軽いの違いはあるものの、海外でもつわりを経験する人は多いです。
実際に、つわりという言葉は外国語にも存在しています。
言語 | 表記 |
---|---|
英語 | morning sickness |
中国語 | 晨吐 |
韓国語 | 입덧 |
フランス語 | nausées matinales |
ドイツ語 | morgendliche Übelkeit |
スペイン語 | náuseas matutinas |
ヒンディー語 | सुबह की बीमारी |
日本人でもつわりの感じ方に個人差があるように、海外でも体質によってはつわりの症状が出ない人もいます。
「インド人はつわりがない」と言われることがありますが、ヒンディー語にもつわりを意味する言葉がありますよ。
日本人はつわりがひどい人が多いイメージがあるものの、海外にもつわりは存在するのですね。
毎日が辛いとつわりがない人はむかつくと妬ましくなりますが、インド人をうらやむ必要はなさそうです。
つわりは日本人だけが耐えているイメージがある
つわりは日本人だけがひどいイメージがあるのは、国民性や薬の処方にあると言えます。
日本人には昔から辛いことを耐えるのが美学という風潮があります。
例えば、欧米では無痛分娩が進んでいますが、日本では経腟分娩が主流です。
つわりの薬の処方についても、日本とアメリカでは少し違いがあるので見ていきましょう。
アメリカにはつわりの薬がある
つわりは日本人だけではなく、アメリカ人も辛い思いをしています。
アメリカでは、つわりの症状によってBonjestaやDiclegisといった薬を処方されます。
Bonjestaのホームページのトップには妊婦さんへのメッセージが書かれています。
訳すと次のような意味です。
つわりがひどい時期に読むと泣けてくる内容ですよね。
Bonjestaは世界中で3,500万人以上の女性がつわりの治療に使用しています。
実際にBonjestaを飲んで効果を感じている妊婦さんは多いです。
つわりの薬にはBonjestaの他にDiclegisも世界的に有名です。
海外セレブのキム・カーダシアンも飲んで症状が改善したのだとか。
ノースちゃんを妊娠した時と違い、セイント君を妊娠中は朝も昼も夜もつわりで気分が悪く、ほとんど寝たきり状態だったキム。医師に相談したところ、FDA(アメリカ食品医薬品局)も認可しているDiclegisという薬を処方され、服用することに! 効果があり大喜びしたキムはさっそくインスタグラムに薬を手にした写真をUP! これにはFDAの医薬品プロモーション部から待ったがかかり、「SNSで医薬品の紹介をするのは危険だから写真を削除してください」と警告の手紙を受け取る羽目に……。
ELLE
つわりで寝たきりだったのに、薬で改善するなら大喜びですよね。
このようにアメリカではつわりの症状によっては特効薬が処方されます。
日本ではBonjestaやDiclegisは未承認
残念ながら、日本ではBonjestaやDiclegisといったつわりの特効薬は未承認です。
どうして日本人だけつわりに耐えなければ…という気持ちになりますが、胎児への影響などを危惧して、日本では取り入れられていません。
過去に「公益社団法人日本産科婦人科学会」がBonjestaについて未承認薬・適応外薬の要望をしているものの、叶っていません。
日本ではつわりの研究が進まないイメージですが、投薬で症状を改善するよりも、胎児への影響を危惧する声の方が大きいのが実態です。
ただ、日本にも薬はあるので処方してもらえる可能性もあります。
1.心身の安静のために休養を取ることが症状緩和につながることなどを説明し,少量頻回の食事摂取と水分補給を促す.(A)
産婦人科診療ガイドライン2020
2.脱水に対して十分な輸液を,ビタミン B1(Thiamine)を添加し行う.(A)
3.悪心の緩和に,ビタミン B6(Pyridoxine)を投与する.(C)
4.悪心嘔吐のために日常生活が著しく制限される場合に,制吐薬について尋ねられたら,明らかな催奇形性や胎児毒性は報告されておらず使用可能であることを説明し,使用を検討する.(C)
5.十分な飲水や補液で,深部静脈血栓の発症予防に努める(CQ004-1 参照).(C)
産婦人科診療ガイドラインには「制吐薬について尋ねられたら、使用可能であることを説明し、使用を検討」と書かれています。
つまり、妊婦さん自身が「つわりがひどいので薬はないですか?」と聞いたら、紹介してもらえる可能性が出てきます。
ただ、日本ではつわりでの投薬には積極的でないため、症状によっては出してもらえないこともあります。
どうしても辛い場合には医師に相談してみましょう。
日本人だけがつわりに苦しまないために…
日本では耐え忍ぶのが美徳とされますが、日本人だけがつわりに苦しむなんて御免ですよね。
日本につわりの特効薬はないものの、つわりを緩和するアイテムは販売されています。
今回おすすめする商品は、「つわりの時もらって嬉しいもの」のアンケート調査で効果があると人気があったものです。
アンケート期間:2023年3月11日~2023年3月12日
アンケート対象:つわりを経験した女性
アンケート数:100人
つわりの症状を緩和できるように、自分に合うものを見つけましょう。
①:つわりバンド
つわりバンドは、腕に付けるとつわりを軽減できるアイテムです。
手首に吐き気を抑えるツボがあり、その部分を刺激する仕組みです。
酔い止めにも使われる一般医薬機器なので、ただのおなじないバンドよりは効果に期待ができます。
日本人だけでなく、つわりに悩む海外の妊婦さんも使っています。
効果のありなしには個人差があるものの、つわりを軽減できる可能性があるなら試してみたいですね。
②:つわノン
つわノンは、妊娠初期のムカムカが辛いママのために作られた葉酸ゼリーです。
葉酸だけでなく、つわりに効くと言われるビタミンB6などの栄養素が配合されています。
味はレモンジンジャーのさっぱりした味で、冷蔵庫で冷やすとさらに美味しく食べられます。
つわノンの唯一の難点は値段の高さですが、定期購入なら初回はお安く購入できます。
継続縛りもないので、合わないと思えばいつでもやめられるのが安心です。
③::天使のたまご「漢方ハーブティー恵」
天使のたまご「漢方ハーブティー恵」は、カフェインレスのハーブティーです。
ほんのりミントの香りとさっぱりとした清涼感溢れる味わいで、つわりの妊婦さんも飲みやすいです。
口の中が気持ち悪いときに飲むのがおすすめです。
④:AMOMA「マタニティリフレッシュ」
AMOMA「マタニティリフレッシュ」は、妊婦さん専用のリフレッシュエッセンシャルアロマです。
マタニティアロマセラピスト兼助産師がブレンド開発したつわりのアロマなので、妊娠中も安心して使えます。
ハンカチに垂らして持っておくと、苦手な匂いに遭遇して吐き気がするときも、緩和できますよ。
つわりは日本人だけなのかまとめ
つわりは日本人だけなのかにまとめました。
- つわりの症状が出る人は日本人だけではない
- 海外では症状によっては特効薬が出る場合がある
- 日本ではBonjestaやDiclegisは未承認
つわりが続くと心が折れそうになりますが、少しでも楽になる方法を見つけて対策しましょう。
ちなみに「つわりがひどかった時の子」をアンケート調査したところ、産まれた子は体が丈夫な子が多い結果になりました!
医学的な根拠はありませんが、つわりを乗り切る励みにしてくださいね。