この記事では、夜間断乳のメリットとデメリットをまとめます。
夜間断乳は最初の3日ほどはギャン泣きで寝ないことが多く挫折しそうになりますが、親子共によく眠れるようになったという声も多いです。
夜間断乳を進めるのか、自然に任せるのかは、赤ちゃんの離乳食の進みや個性に応じて検討しましょう。
私は生後9ヶ月で夜間授乳なしで乳腺炎になった経験もあるので、始める時期などは慎重に検討しましょう!
夜間断乳はしなくていいの?
夜間断乳はしなくていい場合とした方が良い場合があります。
メリットとデメリットは次のとおりです。
夜間断乳の一番のメリットは、親子共によく眠れるようになることです。
まだ赤ちゃんが生後12ヶ月未満であったり、特に夜間授乳が負担になっていないなら、無理にしなくてもよいです。
夜間断乳は赤ちゃんがギャン泣きで寝ないことがあるため、母子共にストレスになる心配も…。
夜間授乳は永遠に続くわけではないので、赤ちゃんもいつかは自然と朝まで眠るようになります。
ただ、ママの職場復帰が迫っている、2人目を考えているなどの場合には、赤ちゃんの様子を見ながら検討してもよいかもしれません。
夜間断乳のメリットとデメリットを見ていきましょう!
夜間断乳のデメリットは赤ちゃんやママのストレス
夜間断乳のデメリットは次の4つです。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
①:赤ちゃんもママもストレスになる
赤ちゃんが自ら母乳やミルクを飲まなくなる卒乳とは違い、断乳はママ主体で始めるものです。
最初はギャン泣きで寝ないことも多々あり、上手くいかずに赤ちゃんもママもにストレスを感じて挫折する人もいます。
家族に協力してもらってルールを決めておくのが理想です。
- ギャン泣きしたらお茶を飲ませて抱っこ
- 4~6時はパパが対応
このように決まりをつくっておかないと、中途半端な決心では赤ちゃんの涙に負けてつい夜間授乳をしてしまいます。
「断乳ができなかったら卒乳を待とう」といった考えならよいですが。成功させたいなら事前準備やスケジュールをしっかりしておきましょう。
夜間断乳と昼間断乳はどちらが先かアンケートしたところ、量を減らしていって両方一気に断乳している人もいました。
②:夜通し寝るようになるとは限らない
夜間断乳をすれば、赤ちゃんが良く寝てくれるようになるのは確かです。
ただ、必ず夜通し寝るようになるとは限りません。
お茶を飲ませてトントンして寝かせれば授乳よりは楽ですが、朝までぐっすりを夢見ていると残念な気持ちになることもあります。
よく起きるようになったという話は聞きませんが、夜通し寝てくれることを期待しすぎないようにしましょう!
③:体重増加が鈍くなる恐れがある
夜間断乳をすることで、日中の離乳食を良く食べるようになる赤ちゃんもいます。
一方で、夜間授乳の栄養を必要としていた赤ちゃんは、体重増加が鈍くなる恐れもあります。
離乳食で1日に必要な栄養が摂れているのか、いつから夜間断乳を始めるのか、慎重な判断が大切です。
不安な人は栄養士さんや病院で相談すると安心ですね。
④:母乳育児ママはおっぱいトラブルのリスクがある
母乳育児ママは夜間授乳なしで乳腺炎になる心配があります。
夜間断乳をすると授乳間隔が一気にあくので、母乳の出が良いママや完全母乳のママは乳腺炎になる危険があります!
実際に私も1人目の夜間断乳に失敗して、乳腺炎になってしまいました。
乳腺炎になると夜間断乳を中止せざる負えないので、ママと赤ちゃんの両方が辛い思いをしてしまいます。
そのため、2人目の夜間断乳のときには母乳育児ハーブティーで有名なAMOMAのミルクセーブブレンドを飲みましたよ!
夜間断乳の2~3週間前から飲み始めると、自然と母乳量が減って、乳腺炎を気にせずにすみました。
夜間断乳のメリットは睡眠時間や家族計画
夜間断乳をするメリットは次の4つです。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
①:多くの赤ちゃんが良く眠るようになる
夜間断乳の1番のメリットは、赤ちゃんがよく眠るようになり、ママも夜にゆっくり休めるようになることです。
安心感や毎日の習慣でおっぱいを欲しがる赤ちゃんは、特にお腹が空いていないのに夜中に起きていることもあります。
それを止めることで、赤ちゃんがぐっすり眠るようになるなんで魅力的ですよね。
最初は赤ちゃんがギャン泣きで寝ないなど大変ですが、成功した後は良く眠るようになる子が多いです。
赤ちゃんが寝てくれるとパパやママもよく眠れます。
職場復帰を控えているママは、夜間断乳を考える人が多いです。
②:虫歯になりにくくなる
夜間断乳をすると赤ちゃんが虫歯になりにくくなります。
夜に歯磨きをしても夜中に授乳をしていれば、どうしても虫歯の原因が増えてしまいます。
まだ歯が生えていない子は心配ありませんが、上下の歯が生えている子は注意が必要ですね。
1歳が歯磨きを嫌がることは多いので、1歳半になっても夜間授乳をしている子は虫歯予防も考えておくとよいでしょう。
③:離乳食を良く食べるようになる子もいる
夜間の授乳を止めることで、赤ちゃんが日中の離乳食を良く食べるようになる場合もあります。
夜間にそれほどお腹が空いていないのに、習慣でおっぱいやミルクを飲んでいた子に当てはまります。
夜間断乳をすることで、朝に十分お腹が空いて離乳食を良く食べるようになるのです。
デメリットでも解説したように、中には逆に体重が増えにくくなる赤ちゃんもいるので要注意。
ちゃんと離乳食で栄養が足りるのかを考えつつ、夜間断乳をいつから始めるかは重要です!
④:出産後の生理が再開しやすい
夜間断乳のメリットとして、生理の再開もあります。
出産後に生理が来ていない母乳育児ママは、夜間断乳をすることで再開する確率が上がります。
授乳と生理は逆のホルモンで、夜間はホルモンの分泌が盛んなので、夜間断乳は効果が高いです。
実際に私も、夜間断乳をして2ヶ月後に生理が再開しました。
2歳差のメリットを感じて2人目を早く妊娠したいママにとっては重要なポイントです。
特に上の子が早生まれなら、2歳差や2学年差のタイミングはすぐにやってくるので、早めの検討が大切です。
完母・ミルクでは夜間断乳はいつから?進め方は同じでOK
夜間断乳をいつから始めるべきかということは、基本的には母乳育児であっても、ミルクであっても変わりません。
チャレンジするママが多いのは、次の2つのタイミングです。
①:離乳食が3回食になる生後9ヶ月以降
離乳食後期になると1日3回の食事になるため、母乳やミルクの割合が減っていきます。
離乳食からしっかり栄養が摂れると、夜間の授乳も必要なくなると言われています。
3回食のリズムが安定してくる生後9ヶ月以降がおすすめです。
②:夜間断乳は1歳の誕生日を迎えた後
1歳を過ぎると離乳食からの栄養が大半になる子供が増えてきます。
牛乳を飲める年齢になることもポイントです。
日中の授乳やミルクも牛乳に変え、夜間だけでなく一気に卒乳を進めることもできますね。
母乳育児を惜しむママにとっても、1歳は踏ん切りがつきやすいタイミングでもあります。
夜間断乳の5つの事前スケジュールとやり方
夜間断乳は突然始めると上手くいかない可能性が高いです。
まずは5つの事前準備がきちんとできているかを確認しましょう。
①:生活リズムを整えてお昼寝は短めに
赤ちゃんが夜間にぐっすり寝てくれるように、まずは1日の生活リズムを整えます。
起床・離乳食・就寝は毎日決まった時間にしましょう。
また、日中は散歩や遊びで活発に過ごし、お昼寝をさせすぎないのもポイントです。
②:1日3回の離乳食を進める
1日3回の離乳食と必要に応じたおやつが定着してくると、自然と授乳回数や量が減ってきます。
夜間の授乳をなくしても大丈夫なように、必要なエネルギーは日中に摂れることが理想です。
急に量を増やすと赤ちゃんの消化器官に負担が掛かってしまうので、少しずつ進めておきましょう。
③:ストローマグの練習をする
夜間断乳後は、夜中に目を覚ました赤ちゃんにお茶などの水分をあげます。
ストローマグやコップでスムーズに飲むことができないと、夜中の対応が難しくなります。
卒乳後は哺乳瓶も卒業する形になるので、お茶を飲ませるときはなるべく哺乳瓶は使わないようにしましょう。
リッチェルのスパウトマグなどからステップアップして、ストローマグで飲めるようになっておくのが理想です。
④:頼れる家族がいる場合はお願いしておく
パパが夜間断乳に協力できる場合は、赤ちゃんの寝かしつけや夜泣きの対応を話し合っておくのが理想です。
断乳の開始を休日にするなど、パパの仕事に支障が出ないよう配慮も必要です。
⑤:親子共に体調を万全にする
夜間断乳は今までの習慣を断つため、赤ちゃんとママの両方に負担が掛かります。
特に最初の2~3日は夜中ギャン泣きで寝ないことも想定されます。
少しでも体調に不安がある場合は先送りにすることをおすすめします。
夜間断乳は赤ちゃんのストレスになるのかまとめ
夜間断乳は赤ちゃんのストレスになるのかまとめました。
- 夜間断乳のメリットは赤ちゃんが良く眠ること
- デメリットは母子のストレスや乳腺炎
- 夜間断乳には万全の態勢で臨む
夜間断乳は、最初の1週間はママと赤ちゃんに負担が掛かることが多いです。
特に母乳育児のママは乳腺炎の危険もあるので、自分のケアも忘れないでくださいね!
夜間断乳の1週間ほど前からミルクセーブブレンドを飲むと、母乳量をセーブすることができますよ♪