この記事では、離乳食にベビーダノンはよくないのかまとめます。
離乳食にベビーダノンは添加物や砂糖が含まれる心配の声があるものの、赤ちゃんに不足しがちな栄養が摂れるメリットがあります。
いつ頃からどれぐらいの量を与えるか、ヨーグルトとの違いについても解説するので、毎日の離乳食に活用してみてくださいね。
離乳食にベビーダノンはよくない3つの理由
離乳食にベビーダノンはよくないと言われるのは、砂糖や添加物が使われているからです。
よくないと言われる理由を3つ解説します。
みていきましょう!
①:砂糖が使われている
離乳食にベビーダノンがよくないと言われるのは、砂糖が使われているためです。
赤ちゃんの味覚は敏感なため、砂糖や調味料を使った濃い味つけは離乳食初期に好ましくありません。
虫歯の原因にもなるので、砂糖はできる限り控えた方が良いとされています。
生乳(国産)、乳製品、乳たんぱく、でんぷん、乳糖
ベビーダノンの原材料を見ると、「乳糖」が使われています。
乳糖はラクトースとも呼ばれ、母乳や牛乳に含まれており、砂糖に比べて甘みが少ないのが特徴です。
名称 | 甘味度 |
---|---|
ショ糖(砂糖) | 1 |
乳糖 | 0.15~0.4 |
ブドウ糖 | 0.6~0.7 |
果糖 | 1.2~1.5 |
甘みの強さを示す甘味度をみると、料理などに使う砂糖を1とすると乳糖は10分の1と甘みが少ないのが分かりますね。
乳糖は母乳にも含まれている、赤ちゃんにとって馴染みのあるやさしい甘味です。
ベビーダノンは赤ちゃんが食べやすい味を目指しつつも、なるべく甘みが強すぎないようにできています。
離乳食期の砂糖は少量にするべきですが、1日に3個4個と食べ過ぎなければ問題ないでしょう。
②:添加物が入っている
添加物が入っていることも、離乳食にベビーダノンがよくない理由です。
ベビーダノンにはビタミンDや鉄分以外に、増粘多糖類や酸味料の添加物が含まれています。
増粘多糖類、ピロリン酸第二鉄、酸味料、ビタミンD、(一部に乳成分を含む)
増粘多糖類とは、いろいろな糖からできた水溶性の糖類のことで、とろみをつけたり、舌ざわりを良くする働きがあります。
酸味料は、その名のとおり酸味を調整し、食品を腐らせにくくする添加物です。
いずれもジャムや飲料水、アイスなどに良く使われているもので、体によくないとされる保存料や合成着色料は含まれていません。
「無添加じゃなきゃダメ!」というママには向いていませんが、ビタミンDや鉄分も摂れますし、適度に取り入れるのであれば大丈夫ですよ。
③:ベビーダノンしか食べない子もいる
ベビーダノンしか食べない子もいるのも、離乳食によくないといわれる理由です。
ベビーダノンは、赤ちゃんが食べやすいように甘みやとろみをつけてあるため、一度気に入ると同じものしか食べない子もいます。
4個入りで約200円とはいえ、毎食となるとお財布的にも厳しいですし、栄養の偏りも気になります。
しかし、離乳食期の赤ちゃんが同じものばかり欲しがるのはよくあること!
離乳食が進むにつれていろいろと食べられるようになるので、今だけと思って温かく見守ってあげましょう♪
ベビーダノンはいつから食べられる?
ベビーダノンはいつから食べられるのでしょうか?
明確な決まりはありませんが、公式サイトでは生後6か月頃を目安にしています。
離乳の慣らしを始められる生後6か月頃からおすすめしております。
ベビーダノンは、乳糖の甘みだけでミルク本来のおいしさを引き出したプレーンと、野菜や果物のピューレとヨーグルトの2層じたての2つのタイプをご用意しています。
栄養のサポートだけでなく、様々な素材の味や食感、スプーンでのお食事などに慣らしていただく食品としてぴったりです。
ダノンジャパン
生後6か月というと離乳食を始めたばかりで、食べることに慣れてもらう時期です。
つぶしたおかゆのようになめらかな食感のものからスタートするので、とろっとしたヨーグルトは離乳食初期にぴったり!
まずはシンプルなプレーンから始めて、慣れてきたらピューレ入りタイプにすると、赤ちゃんもいろいろな味に触れられますよ。
ただし、初めてベビーダノンを食べる場合、牛乳によるアレルギー反応が出る可能性もあります。
何かあったときはすぐに病院に行けるよう、平日の午前中に与えるようにしましょう。
ちなみに、離乳食期に食べられるおやつに、アンパンマンビスケットがあります。
「幼児用ビスケット」は生後9ヶ月から、「ひとくちビスケット」は生後12ヶ月からOKです。
おやつをローテーションにしたい人は、ベビーダノンとアンパンマンビスケットを組み合わせましょう!
ベビーダノンはヨーグルトじゃない?ヨーグルトとの違いは?
「ベビーダノンはヨーグルトじゃない!」という人もいますが、実は同じ発酵乳です。
ベビーダノンとヨーグルトの違いを一覧でまとめました。
比較項目 | ベビーダノン (プレーン) | ヨーグルト (無糖) |
---|---|---|
種類別 | 発酵乳 | 発酵乳 |
菌の種類 | 酸味の少ない 乳酸菌 | 乳酸菌 ビフィズス菌など |
砂糖 | あり | なし |
添加物 | あり | なし |
カロリー | 36kcal | 28kcal |
栄養素 | カルシウム ビタミンD 鉄 | カルシウム |
賞味期限 | 33日 | 約2週間 |
違いについて簡単にまとめますね!
ベビーダノンはヨーグルトと同じ発酵乳
ベビーダノンはヨーグルトと同じ発酵乳です。
発酵乳とは、牛乳に乳酸菌や酵母を使って発酵させたもので、各メーカーによって菌や酵母の種類はさまざまです。
赤ちゃんも食べやすいよう酸味が少ない菌を用いています。
ダノンジャパン
また、消化機能がまだ発達途中の赤ちゃんのおなかにやさしい乳酸菌を用いて、ゆっくり発酵しています。
ヨーグルトに使う菌は、シロタ株やビフィズス菌などなんと180種類以上も!
ベビーダノンは、その中でも酸味の少ない乳酸菌を使っているため、味覚に繊細な赤ちゃんでも美味しく食べられるように工夫されています。
おやつや食後のデザート、ソース代わりなどヨーグルトと同じように離乳食に活用できます。
ベビーダノンと無糖ヨーグルトとの違いは砂糖と添加物
ベビーダノンとヨーグルトとの違いは、砂糖と添加物の有無です。
ベビーダノン | 生乳(国産)、乳製品、乳たんぱく、でんぷん、乳糖/増粘多糖類、ピロリン酸第二鉄、酸味料、ビタミンD、(一部に乳成分を含む) |
ヨーグルト | 生乳(国産)、乳製品 |
さきほども述べたように、ベビーダノンは赤ちゃんが食べやすいように、乳糖と呼ばれる砂糖や少量の添加物が入っています。
素材のシンプルさで選ぶなら無糖のヨーグルトがおすすめですが、中にはヨーグルトの酸味が苦手な赤ちゃんもいます。
まずはヨーグルトを試してみて、食べてくれないときはベビーダノンを与えてみるのが良いですよ。
大人向けの砂糖入りのヨーグルトと比べると、ベビーダノンはやさしいお味です。
ベビーダノンとヨーグルトとの違いはビタミンと鉄分
ベビーダノンとヨーグルトの違いは、ビタミンDと鉄分が入っているかどうかです。
比較項目 | ベビーダノン (プレ―ン) | ヨーグルト (無糖) |
---|---|---|
カロリー | 36kcal | 28kcal |
たんぱく質 | 2.4g | 1.62g |
炭水化物 | 2.6g | 2.21g |
カルシウム | 72㎎ | 54㎎ |
ビタミンD | 0.8μg | ー |
鉄 | 0.2㎎ | ー |
ヨーグルト(45gあたり):カロリーSlism参考
ベビーダノンは砂糖が入っているぶんカロリー高めですが、ビタミンDや鉄分がプラスされています。
ビタミンDは免疫力を高める働きがあり、鉄分は全身に酸素を運ぶために必要な栄養素です。
どちらも赤ちゃんにとって大切な栄養ですが、毎日のお世話で忙しいのに栄養のことまで考えるのはなかなか難しいですよね。
ベビーダノンは赤ちゃんに必要な栄養を手軽に補うことができるので、離乳食づくりのハードルをぐっと下げてくれますね。
ベビーダノンにはメリットもある
離乳食にべビーダノンはよくないという声もありますが、赤ちゃん向けならではのメリットもあります!
簡単にまとめますね。
①:赤ちゃんに不足しがちな栄養を補える
ベビーダノンのメリットは、赤ちゃんに不足しがちな栄養を補えることです。
一般的なヨーグルトはたんぱく質やカルシウムが多いですが、ベビーダノンはビタミンや鉄分もしっかり摂れます。
- カルシウム
- ビタミンD
- 鉄分
免疫機能を上げるビタミンDや体に酸素を運ぶ鉄分は、赤ちゃんの発育に欠かせない栄養素です。
またカルシウムの量はヨーグルトよりも多く、赤ちゃんの骨や歯の成長をサポートしてくれます。
食べムラや好き嫌いが激しく栄養の偏りが気になるときも、ベビーダノンがあると離乳食づくりがちょっと楽になりますね。
②:赤ちゃんにやさしい味付け
ベビーダノンは、赤ちゃんにやさしい味付けになっているのも嬉しいポイント。
シンプルな味わいのプレーンから、素材の味を活かした野菜やフルーツ入りタイプがあります。
- プレーン
- すりりんご&にんじん
- いちご
- もも&緑黄色野菜
味付きは野菜やフルーツのソースとヨーグルトの2層式になっていて、そのままでもOKですし、混ぜると違った味と食感を楽しめます。
もも&緑黄色野菜は、ホウレン草や小松菜、ブロッコリーなど子どもが苦手な野菜も入っていますが、ももの甘みで美味しく食べられると好評です。
最初はプレーンから始めて、離乳食が進んできたら間食やデザート代わりに取り入れると、赤ちゃんの味覚の幅も広がりますね。
③:赤ちゃんでも食べやすい固さ
ベビーダノンは、赤ちゃんでも食べやすい固さになっています。
小さなお子様が1人でもスプーンで食べやすいよう、スプーンをななめにしても落ちにくいヨーグルトの固さを目指しました。
ダノンジャパン
一般的なヨーグルトは種類によっては水っぽいものも多く、食べさせるのに一苦労なんてことも…。
その点、ベビーダノンは子どもが1人でも食べやすいよう、スプーンを傾けてもこぼしにくい固さにこだわっています。
赤ちゃんでも持ちやすい小さめのカップ容器だから、スプーン食べの練習にもぴったりですよ♪
離乳食のベビーダノンの量はどれぐらい?
離乳食のベビーダノンの量は、公式サイトでは1日2個までを推奨しています。
ヨーグルトは食品ですので、お薬のように1日何個食べなければならないという決まりはございません。
但し、小さなお子様のおなかに負担とならないよう、1日2個までを推奨しています。
ダノンジャパン
ベビーダノンには少量の砂糖が入っているため、与えすぎは赤ちゃんの味覚やおなかに負担をかけます。
離乳食中期(生後7か月)にヨーグルトをあげる目安は50gほどなので、ベビーダノン1個(45g)で十分です。
最初はスプーン1杯から始めて、離乳食後期(9ヶ月)を過ぎて食べる量が増えてきたら、1日2個までを目安としましょう。
ベビーダノンはきなこを混ぜたり、マヨネーズ代わりに使えたりとアレンジがきくから、ヨーグルト嫌いなお子さんにも取り入れやすいですよ♪
含まれる食材を試した後なら、りんごやいちごなどの種類もおすすめです
離乳食が完了してもベビーダノンは人気
離乳食が完了しても、ベビーダノンを喜んで食べる子は多いです。
この日は2歳の娘に「ベビーダノン もも&緑黄色野菜」を買ってきました。
パッケージに「6ヶ月~」の表示があります。
賞味期限は普通のヨーグルトより長いので、焦らず食べられます。
開けてみると、ベビーダノンにもも&緑黄色野菜のジュレが乗っていて美味しそうです。
2歳の娘も興味津々です。
ベビーダノンはすくいやすいので、スプーンの練習にもぴったり!
一生懸命に食べています。
ベビーダノンが少なくなると、名残惜しそうに残りを集めています。
「ベビーダノンはよくない」と言われることがありますが、離乳食に変化を付けたり、食べないときに使えて便利です。
ちなみに、1歳になると「プチダノン」も食べられるようになります。
プチダノンには香料が入っているので、娘がベビーダノンを嫌がるまではこのままベビーダノンを続けようと思います!
離乳食にベビーダノンはよくない理由についてまとめ
離乳食にベビーダノンはよくない理由についてまとめました。
- 砂糖や添加物が入っているため与えすぎには注意
- ヨーグルトとの違いはビタミンDや鉄分の有無
- 生後6か月頃から食べられる
離乳食にベビーダノンはよくないという人もいますが、上手に取り入れれば離乳食づくりのハードルを下げてくれます。
赤ちゃんのことを一番に考えたベビーダノンで、離乳食タイムを楽しみましょう!