この記事では、シミがポロッと取れるクリームについてまとめます。
シミに悩む女性にとってシミ取りクリームは嘘っぽいと思いつつも魅力的で、シミが剥がれるなら使ってみたいですよね。
本当にシミ取れるのか、危険はないのか詳しく見ていきましょう!
シミがポロッと取れるは嘘がほとんど
シミがポロッと取れるは嘘であることがほとんどです。
シミ取りクリームの効果や、嘘の広告で消費者庁から措置命令を受けた事例を見ていきましょう。
シミ取りクリームは剥がれる商品ではない
シミ取りクリームはシミが剥がれる商品ではありません。
シミケア商品によく使われている、成分を見ていきましょう。
- ハイドロキノン:メラミンの発生を抑える
- トラネキサム酸:メラミンの発生を抑える
- ビタミンC誘導体:ターンオーバーを促進する
- プラセンタ:ターンオーバーを促進する
シミケア商品の多くには、メラミンの発生を抑えるハイドロキノンやトラネキサム酸が使われています。
これらは、シミの元となるメラミンの発生を抑える役割があります。
ターンオーバーは肌の細胞が再生する周期で、ビタミンC誘導体やプラセンタによって肌の再生スピードが上がることが期待できます。
つまり、シミの元を抑えて肌を再生することで、少しずつシミが薄くなっていくのがシミ取りクリームです。
ハイドロキノンやトラネキサム酸を推している商品に、シミがポロッと取れるクリームの要素はなく嘘です。
シミ取りクリームで剝がれるは誇大広告
「シミ取りクリームで剝がれる」が誇大広告と消費者庁に指摘されたのが、アルバニアです。
アルバニアのホワイトニングクリームには、次のような記載がありました。(参考:消費者庁)
- たった3日 20年悩んでいたシミが跡形もなく消滅
- レーザー治療が必要な濃いシミでも4日で剥がれ落ちる
- 肌に影響なくシミが剝がれ落ちる おやすみ前専用 瞬間シミ消しクリーム
数日でシミが跡形もなく消えたり、剥がれ落ちるとの記載がありました。
ちなみにアルバニアのホワイトニングクリームのメインの成分は、トラネキサム酸です。
メラミンの発生を抑えるトラネキサム酸で、どうやってシミが剥がれるのか不思議でなりません。
実際に使った人からも、「シミが剥がれない」「1週間使ってもほとんど変化がない」との声が多く聞かれました。
アルバニアの販売元の株式会社グローアスは、2019年3月に、誇大広告の違反行為として消費者庁から措置命令を受けています。
結局、シミが剥がれる根拠を証明できず、嘘だったことが分かりました。
「シミが瞬時に消える」「シミがポロッと取れるクリーム」などは、まず怪しいと疑ってかかった方が良いです。
シミ取りクリームが嘘か見極めるには、どの成分でシミが取れるのかハッキリ書かれているか探しましょう。
ほとんどの商品は、ハイドロキノンやトラネキサム酸で、メラミン・美白・ターンオーバーなどに効果はありますが、シミは取れません。
ちなみに現在のアルバニアは、誇大広告の表示はなくなっています。
シミがポロッと取れるクリームは危険
シミがポロッと取れるクリームは嘘が多いですが、もし存在したとしても危険が多いです。
シミ取りと言えばレーザーですが、施術後の経過は次の流れが一般的です。
- かさぶたができる
- 炎症の色素沈着が出る
- 3~6ヶ月で再生する
レーザーでシミを取っても、すぐにツルツルになるわけではありません。
取った後の肌は細胞が壊れた状態で、とてもデリケートです。
この状態で紫外線を受けると、色素沈着になりやすいため、日常的にテープで保護する必要があります。
かさぶたになったシミが取れた後、肌が再生するまでには3~6ヶ月かかるのが普通です。
シミ取りクリームで仮にシミが剥がれたとしても、その後のケアをしないと、逆に色素沈着で黒くなる可能性が高いです。
シミが剥がれる商品があるなら、剥がれた後のケアについても丁寧に書かれていないと危険しかありません。
今の技術ではシミが剥がれる(皮膚が剥がれる)クリームを作ることもできるかもしれませんが、アフターケアや危険性が大きくて商品化されていないと思われます。
シミがポロッと取れるクリームは自分で作れるは嘘?
シミがポロッと取れるクリームは自分で作れると、最近話題になっています。
ひまし油と重曹を混ぜて塗ると、シミが取れる可能性があり、嘘とは言い切れません。
美容クリニックのほくろ消しクリームにも、ひまし油と重曹で作られたものがあるぐらいです。
ひまし油と重曹を混ぜたクリームを継続的に塗り続けると、皮膚が剥がれシミもポロッと取れるかもしれません。
「かもしれない」というのは、成分上そのような反応が起こる可能性があっても、実際にひまし油と重曹でシミを取っった事例がほぼないからです。
先に紹介した危険のように、アフターケアに不安があります。
- どのように皮膚(シミ)が剥がれるのか
- 剥がれた後のケアはどうするか
- 紫外線にあたると黒ずみがひどくなるか
自宅で作ったシミ取りクリームはぶっちゃけ実験のようなものなので、やってみるのはおすすめできません。
ひまし油自体は重曹を混ぜなければ危険はありません。
保湿力があり、肌のターンオーバーを促進してくれるので、私も使っていますよ!(重曹は混ぜていません)
シミがポロッと取れるクリーム以外で人気のシミケア商品
シミがポロッと取れるクリームは非現実的なことが分かりました。
シミはメラミンの発生を防いで、ターンオーバーで徐々に薄くする、地道な努力が必要です。
クリームと内服薬のおすすめを紹介します。
シミュート
シミュートは、3つの有効成分が配合された医薬部外品です。
シミュートでシミが剥がれることはありませんが、メラミンの抑制などの効果が認められた商品です。
- ハイドロキノン誘導体
- トラネキサム酸
- ビタミンC誘導体
「シミに効く」と言われる3つの成分がトリプル配合なのが特徴です。
お値段は少し高めですが、成分を考えると妥当といえるでしょう。
ちなみに定期便なら初回は1,980円で継続縛りもないため、一度試してみたい人も挑戦できます。
トランシーノ
トランシーノは第一三共ヘルスケアの第3類医薬品です。
- ビタミンC
- L-システイン
これらの成分が体の内側からシミにアプローチしてくれます。
トランシーノホワイトCプレミアムを飲み続けた結果、少しずつですがシミが薄くなってきたと感じています。
第一三共ヘルスケアには、ブライトエイジホワイトとトランシーノがありますが、成分に大きな違いはないので、トランシーノの方が安価でネットやドラッグストアでも買えるためおすすめです。
シミがポロッと取れるクリームは嘘なのかまとめ
シミがポロッと取れるクリームは嘘なのかまとめました。
- シミが剥がれる商品はほぼない
- 成分や効果効能を見て、剥がれる理由に納得できなければ買わない
- 仮にシミが剥がれたとしてもアフターケアが大変
「シミが剥がれる」など魅力的な文言は誇大広告の可能性が高いです。
嘘の商品に騙されないように、毎日コツコツとシミケアをしましょう!