この記事では、おねしょする子は頭がいいのかまとめます。
4~5歳になっておねしょをすると、成長が不安になったり、逆に頭がいいのでは?と考えますよね。
医学的に知能はどうなのか見ていきましょう!
おねしょする子は頭がいい?
おねしょする子は頭がいいとの噂がありますが、知能の発達は関係ないと言われています。
5歳以上のおねしょは、医学的には夜尿症と呼ばれいます。
夜尿症と知能発達の関係について、埼玉県立 小児医療センターには次のように書かれています。
夜尿症のお子さんの知的発達は夜尿のないお子さんと比較して、全く差は見られません。ただし夜尿があるための潜在的な引け目から、物事への積極性に欠ける面があり、社会生活上マイナス評価になっているようです。
埼玉県立 小児医療センター
おねしょをすることしない子を比較して、知能発達に違いはないとの見解です。
おねしょをする子が頭がいい・悪いは、医学的には関連性はありません。
ただ、「おねしょをしてしまった」ことが引け目に繋がり、マイナスにはたらく可能性があることに注意が必要です。
おねしょをする子の特徴は?
おねしょをする子の特徴は、頭がいい・悪いに関係ないことが分かりました。
大きく次の4つが関係します。
おねしょする子の特徴を順番に見ていきましょう。
①:トイトレ中の幼児
2~3歳でトイレトレーニングを始めて、3~4歳におむつはずれが完了する子が多いです。
昼間のおむつは上手くはずれても、3~4歳はまだおねしょをしてしまう子はたくさんいます。
幼児のおねしょは頭がいい・悪いに関係なく、珍しいことでもありません。
年齢が上がるにつれて徐々に減っていくケースがほとんどなので、長い目で見守りたいですね。
②:排尿機能の発達が遅い
おねしょをする子の特徴は、排尿機能の発達が遅いことが挙げられます。
これは、頭の良し悪しではなく、背が高い低いのような、体の成長のスピードです。
年齢が上がるにつれて、膀胱に貯められるおしっこの量は増えますが、この増え方には個人差があります。
頭がいい子でも、膀胱に貯められるおしっこの量が少なければ、おねしょをしやすいです。
明け方であれば尿意に気づいて起きられても、夜中にぐっすり眠っていれば気づかずおねしょになりがちです。
1~2年後には膀胱容量が増えて、おねしょがなくなる可能性も大きいです。
③:水分の摂りすぎ
寝る前に水分を摂りすぎると、おねしょをしやすいです。
逆に少なすぎると脱水症状の危険がありますが、寝る前に麦茶をコップ2杯飲むと多すぎです。
子供は大人より膀胱容量が小さいので、水分を摂りすぎには気をつけましょう。
④:なんらかの病気
一般的に、夜尿症は5歳以降でおねしょをする子を指します。
小学生になってもおねしょが続く場合には、病院を受診するケースもあります。
生活習慣の見直しや、治療、薬の投与など、子供に合った方法を提案してもらえます。
幼児期のおねしょは気にしなくてOKですが、年齢が上がってきて心配なら病院に相談するのもよいでしょう。
幼児のおねしょの対策
幼児がおねしょをするときの対策は、次の4つです。
順番に見ていきましょう。
①:寝る前の水分摂取量に気をつける
幼児は膀胱容量が大人より少ないので、水分摂取量に気をつけましょう。
全く飲まないと脱水症状になる危険もあるため、コップ半分が目安と言われています。
もちろん、汗をかく量にも個人差があり、あくまで量は目安です。
脱水症状になると尿の色が濃くなるので、判断の基準に使いましょう。
②:寝る前にはトイレに行かせる
寝る前にはトイレに行く習慣をつけると、おねしょが減ります。
遊んでいてそのまま布団に入って寝ると、すでに膀胱に尿がある程度が溜まっている状態です。
トイレに行ってから寝るより、おねしょをしてしまうリスクが増えます。
寝る前にトイレに行くように毎日促せば、自然と習慣化できる子が多いですよ。
③:成功した日は褒める
おねしょをした日に叱ってしまいがちですが、逆に成功した日に褒めるのがおすすめです。
できないことを叱られ続けると、子供は潜在的に劣等感を感じてしまいます。
頭のいい子も、消極的になってしまっては、個性を伸ばしづらいです。
おねしょをすると処理が大変で親もストレスが溜まりますが、なるべく温かく見守りたいですね。
④:おねしょズボンを使う
おねしょが多い子は、おねしょズボンを使いましょう。
おねぽんはパジャマのようなデザインと着やすさで、夜のおしっこも吸水してくれます。
漏れるからトレーニングパンツが意味ないと感じるなら、おねぽんと併用すれば布団まで濡れることが減ります。
おねしょする子は頭がいいのかまとめ
おねしょする子は頭がいいのかまとめました。
- おねしょと知能発達に関係はない
- 排尿機能が発達中の幼児はおねしょをしやすい
- 小学生になっても続く場合は病院に相談も
トイトレ中の幼児のおねしょは徐々に減っていくケースが多いです。
つい叱ってしまいがちですが、長い目で温かく見守れるといいですね。