この記事では、想像妊娠で陽性が出るのかまとめます。
想像妊娠は実際には受胎していないので、通常は陽性はでませんが、ごく稀に錯覚することがあります。
どのような場合に陽性が出るのか、生まれる実例はあるのか見ていきましょう。
想像妊娠で陽性が出る2つのパターン
想像妊娠は実際には妊娠していないので、陽性が出ることはありません。
ただ、次の2つの場合は陽性が出たと感じます。
それぞれを解説します。
①:蒸発線を陽性と見間違えた
想像妊娠で陽性が出たと判断しがちなのが、妊娠検査薬の蒸発線です。
妊娠検査薬は尿中のhCGホルモンに反応するので、想像だけでは陽性になりません。
蒸発線は、尿の水分が蒸発した後に、判定ラインに薄っすら灰色の線が出ることで、陽性と間違える場合があります。
妊娠検査薬は判定する時間が採尿後1~5分などと決まっています。
陰性かと思ったけれど、次の日起きたら陽性になっていた!という間違いの実例もあります。
想像妊娠の場合は、この薄っすらとしたラインを見て陽性と錯覚してしまう人がいます。
②:一旦妊娠をしたが化学流産だった
一旦妊娠して陽性が出たものの、妊娠超初期には化学流産で赤ちゃんがいなくなってしまうこともあります。
この化学流産の事実を受け入れられず、妊娠が継続できていると信じて想像妊娠になる人もいます。
妊娠初期の流産は妊婦さんや赤ちゃんのせいではなく、10%ほどの確率で誰にでも起こりえることです。
特に妊娠検査薬のフライングを3日前ぐらいにすると、知らなくて良かった化学流産を知ってしまう可能性があります。
妊娠検査薬をフライングで使う人はデメリットを抑えた上でやってみましょう。
想像妊娠で生まれる実例はない
想像妊娠で赤ちゃんが生まれる実例はありません。
もし生まれたなら、それは想像妊娠ではなく本物の妊娠です。
そもそも想像妊娠は、妊娠していないのに想像で妊娠したと思い込むことです。
中には、想像妊娠でお腹が大きくなったと錯覚する人もいます。
当然ですが、妊娠しないと胎児でお腹が大きくなることはなく、赤ちゃんも生まれません。
「想いが強ければ願いは成就する」と祈り続けても、生物学的に受胎せずお腹に赤ちゃんが宿ることはないです。
想像妊娠を終わらせる方法は?
想像妊娠を終わらせるには次の3つの方法があります。
それぞれを見ていきましょう。
①:自分で理由を作って納得する
想像妊娠をしている人の中には、自分で想像妊娠であることに気づきつつ、継続している場合があります。
陰性や流産の現実を受け止められず、自己防衛のために妊娠した気持ちになって逃避しているケースです。
自分で想像妊娠と分かっている場合は、何かの理由を作って終わらせましょう。
- 天使になった
- 妊娠は流産に終わった
想像妊娠で心の平穏を保っていた人も、それを乗り越えられれば一歩先に進めます。
今まで心の拠り所にしていた想像妊娠の赤ちゃんに、お別れをして納得できる方法を考えてみるのが良いです。
②:専門家や医師の力を借りる
想像妊娠がエスカレートして、自分の力ではどうにもできない場合は、専門家や医師の力を借りましょう。
婦人科でエコー検査をしてもらうと、赤ちゃんがいないことに気付けるケースもあります。
それでも納得できなくて、妊娠していると思い込んでいる場合には、カウンセラーや専門家に相談してみるのがおすすめです。
想像妊娠を終わらせるよう、力になってもらえるでしょう。
③:本当に妊娠した
妊活中で赤ちゃんができなくて想像妊娠になっている場合、本当に妊娠できれば想像が事実になります。
長らく妊活に全力を注いでいると、あるところで糸がプツンと切れて想像妊娠になることも考えられるでしょう。
もう妊活をやめてお腹の赤ちゃん(想像妊娠)と過ごそう…と心を遠ざけた矢先に妊娠するケースもあります。
不妊治療は精神的に辛い思いをすることが多く、メンタルのケアも必要です。
想像妊娠になってしまわないよう、夫婦で励まし合って乗り越えたいですね。
想像妊娠で陽性は出るのかまとめ
想像妊娠で陽性は出るのかまとめました。
- 想像妊娠は実際には胎児はいないので陽性や生まれる事例はない
- 蒸発線を錯覚したり、化学流産で陽性のケースはある
- 想像妊娠の終わらせ方は気づいているかがポイント
想像妊娠では陽性は出ませんが、錯覚してしまうケースがあります。
フライング検査の場合には1週間後に再検査して、病院を受診するなど、錯誤のないようにしましょう。