この記事では、妊娠初期に刺身を食べてしまった妊婦さんは危険なのかまとめます。
妊娠中はお寿司や生魚は食べない方が良いと言われるものの、妊娠超初期は気づかず食べてしまうこともあるでしょう。
実際に私も妊娠初期に知らずにお寿司を食べてしまい、不安になった経験があります。(幸い、大丈夫でした)
体調に変化がなければ気にしなくても良いですが、どれぐらいならダメなのか詳しく見ていきましょう!
妊娠初期にお寿司を食べてしまったら何が危険
妊娠初期にお寿司・刺身・うなぎなどを食べてしまったらどうなるのでしょうか?
それぞれの影響を見ていきます。
①:妊娠初期にお寿司を食べてしまってもOKなネタもある

お寿司の中には、妊娠初期に食べてしまっても赤ちゃんに影響がないネタもあります。
それは、ズバリ加熱してあるものです!
- 蒸したもの
- 揚げたもの
- 生魚以外のもの(納豆など)
蒸したり、天ぷらにされたネタなら妊娠中に食べても心配ありません。
具体的には、玉子・蒸し海老・納豆巻き・唐揚げ軍艦・ツナマヨ軍艦などです。
「妊娠初期にお寿司を食べてしまったけれど納豆巻きだった」という人は、何の影響もありません。
回転寿司で妊婦が食べて良いネタが知りたい人は、次の記事も参考にしてみてくださいね。

②:妊娠初期に生魚を食べてしまったら食中毒や水銀の摂取のリスクがある

妊娠初期に生魚を控えるべき理由は、食中毒や水銀を摂りすぎてしまうリスクを避けるためです。
妊娠すると免疫力が落ち、ふだんより食中毒にかかりやすくなっています。
東京都福祉保健局「アニサキス症の食中毒の事例」によると、アニサキスは寄生虫で生魚から検出されることがあり、加熱には弱いです。
妊娠中は寄生虫が潜む可能性のある生魚は控えて、加熱してある魚が勧められるのです。
また、マグロなどに含まれる水銀は、胎盤を通して赤ちゃんに運ばれます。
厚生労働省の「お魚について知っておいてほしいこと」には、妊婦は水銀を多く含む魚を食べすぎないように注意喚起されています。
水銀を多く含む魚は、本マグロ・ミナミマグロ・メカジキ・マカジキ・金目鯛・くろむつ・くじらなどです。
水銀は母体からは排出できても、赤ちゃんは処理ができないため摂りすぎないよう注意しましょう。
③:妊娠初期にうなぎを食べてしまったらビタミンAが過剰になるリスクがある

妊娠初期にビタミンAを摂り過ぎてしまうと、胎児の形態異常がおこる場合があるといわれています。
ビタミンAが多く含まれている食品といえば「うなぎ」です。
妊娠初期にうなぎを大量に食べるのは避けましょう。
ただし、ビタミンAは赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素でもあるため、全く摂らないのもよくありません。
食品安全委員会によると、20~40代の女性のビタミンAの推奨量は650~700μg/日で、2700μg/日を上回ると胎児に影響を及ぼす可能性があります。
うなぎに含まれるビタミンAは次のとおりです。
うなぎの量 | ビタミンA |
---|---|
うなぎ半身(150g) | 2250μg |
うなぎ握り一貫(15g) | 225μg |
うなぎの半身は150gで2250μgのビタミンAが含まれています。
うなぎ一匹をペロリと食べてしまう日が多いと、ビタミンAが過剰になってしまいます。
握りずしなら1貫あたりのうなぎが15gなので、ビタミンAは225μgです。
10貫以上食べると過剰になるリスクがあります。
1貫だけや1日だけなら食べてしまっても心配する必要はないでしょう。
「妊娠初期に刺身を食べてしまった」妊婦さんは多い
妊娠初期に刺身を食べてしまったら、胎児や母体が心配になりますよね。
実際に食べてしまった人は多いです。
それぞれを見ていきましょう。
①:妊娠超初期に気づかず食べてしまった
妊娠超初期は、妊娠したことに気づかず、刺身やお寿司を食べてしまった人は多いです。
妊娠してから判明するまで大体3〜4週ほどありますから、その間にふだん通りの食事をしてお寿司や刺身を食べてしまう可能性はありますよね。
妊活中にアルコールを控える人はいますが、刺身を食べないようにしている人は稀です。
妊娠が分かってから刺身を食べてしまったことに気づき、慌ててしまうかもしれません。
②:妊娠中は刺身を控えた方が良いと知らなかった
はじめての妊娠だと、妊娠中は刺身を控えた方がいいと知らない人もいます。
妊娠がわかる前から、妊娠中の食事について理解できていることは少ないですよね。
ネットや情報誌などに「妊娠中は生魚はNG」と書かれているのを見て、初めて知ったとショックを受けるケースもあります。
③:我慢できずに食べてしまった
妊娠中は刺身などの生ものは良くないと知っていても、我慢できずに食べてしまった人もいます。
リスクがあるだけで絶対にダメと禁止されていないので、好物の人は食べたくなりますよね。
妊娠中の寿司で後悔しないためにも、食べすぎには気を付けましょう。
「妊娠初期に刺身を食べてしまった」人はあなただけではない

妊娠初期に刺身・お寿司などの生魚を食べてしまった人は、少なくありません。
食べてしまったことに気がついたら、まずは落ち着いて体調を観察してください。
吐き気や、お腹が痛いという症状が出たら、早めにお医者さんへ相談した方がいいでしょう。
体調が悪くなければ、慌てなくて大丈夫です。
妊娠中の刺身や寿司はいつからダメ?いつから食べられる?
妊娠中の刺身や寿司はいつからダメで、いつから食べられるのか見ていきましょう!
妊娠中の刺身や寿司はいつからダメ?

妊娠中の刺身や寿司は、妊娠初期から控えた方が良いです。
気をつかっている人は、妊娠の可能性がある時点で控えていて、生理が来れば食べる人もいるくらいです。
一方で、妊娠が分かってからはダメと考える人が多く、妊娠検査薬で陽性が出れば一旦は生ものは控えた方が良いでしょう。
ただ、先述のとおりすでに食べてしまった人は、これから気を付ければOKです。
妊娠中の刺身や寿司はいつから食べれる?
妊娠中の刺身や寿司は、できれば無事に出産するまでは避けて、産後から食べるのがおすすめです。
ただ、どうしても食べたい人は、自己責任で新鮮なものを少量に留めておきましょう。
妊娠初期は赤ちゃんの脳や体が形成される重要な時期なので、安定期以降に少しだけと決め食べる人もいますよ。
妊娠初期に刺身を食べてしまった対処法
妊娠初期に刺身を食べてしまった人も、体調に変化がなければ気にしすぎないのが良いです。
対処法を解説します。
過剰に食べすぎていなければ母体や赤ちゃんへの影響は出にくい

妊娠初期に刺身を食べてしまった人も安心してください。
妊娠初期の刺身や生魚はいつからアウトかと記憶をたどる人もいますが、食中毒にかかっていたらすぐに症状があらわれます。
今の時点で体調に変化がなければ、気にし過ぎなくていいでしょう。
マグロやうなぎを食べてしまっても、毎日たくさんの量を食べ続けていなければ母体や赤ちゃんに影響は出にくいです。
ここで、妊娠初期にマグロとうなぎを食べられる目安量を復習しておきましょう。
- マグロの刺身:週に5切れまで
- うなぎの蒲焼:1食分を週1回まで
刺身やうなぎを1口も食べてはいけないわけではありませんが、これからは食べる量は調節してくださいね。
心配しすぎず心穏やかに過ごすことも大切

妊娠中に刺身や寿司を食べてしまったら、赤ちゃんに影響がないか心配になってしまいますよね。
妊娠初期は特にそうだと思います。
食べ物だけでなく、お腹に負担がかかる姿勢や運動、職場でのストレスなど、胎児への影響が気になってしまうのは無理もありません。
でも、心配しすぎずママが穏やかに過ごすのも大切なこと!
今から、刺身とうなぎの摂取量に気をつけていけば大丈夫ですよ♪
妊娠初期の刺身や生ものの危険についてまとめ
妊娠初期の刺身や生ものの危険についてまとめました。
- 食中毒のリスクがある
- 水銀とビタミンAの摂りすぎに注意
- 新鮮なものを適量なら食べてもよい
妊娠に気づかず刺身やうなぎを食べてしまった人は多いです。
体調が悪くなければ心配しすぎず、これからは控えたり、食べる量に気をつけるようにしましょう!