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つわりがひどすぎておろした人はいる?耐えられない場合は悲しい判断も

この記事では、つわりがひどすぎておろした人についてまとめます。

つわりに耐えられないから中絶したいと聞くと、ひどいイメージを持たれがちですが、中には重度の妊娠悪阻で泣く泣くおろしたケースもあります。

妊娠出産は命がけと言われるだけあり、つわりが酷すぎて寝たきりになったり、生死を彷徨うほど辛い人もいるので詳しく見ていきましょう。

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つわりがひどすぎておろした人はいる

つわりがひどすぎておろした人は2パターンいます。

それぞれをまとめます。

①:つわりがひどすぎて自身の判断でおろした人

つわりがひどすぎて耐えられず、自身の判断でおろしたケースがあります。

誰しも簡単に中絶を選択しているわけではなく、体や精神が壊れそうになり、断腸の思いで決断している人も多いです。

つわりのひどさは他人には分かりづらく、妊娠中のホルモンの変化もあり、メンタル面でも鬱のような状態になることもあります。

うつ状態の母親は気分の落ち込み等の症状から,胎児へと注意が向かない可能性が考えられる。またうつ状態によって自分や他者に対する否定的な認知をしやすくなる事が報告されており(Stein et al., 2010),母親は胎児に対しても否定的に捉えやすくなると考えられる。

妊娠期における母親から子どもへのボンディングの関連要因

つわりの症状がひどすぎると、自身やお腹の赤ちゃんに対して否定的な感情になりやすいです。

「産んでも育てられる自信がない」との結論に至る妊婦さんもいます。

②:つわりがひどすぎて医師の判断でおろした人

つわりがひどすぎて、医師の判断でおろしたケースもあります。

知見がないと「医師が中絶を提案するなんてありえない」と思いますが、重症妊娠悪阻は死につながることもあります。

近年,重症妊娠悪阻が契機と考えられる高齢妊婦の致死的PEが散見される.係争中の事例があるため詳細は差し控えるが,「重症妊娠悪阻は妊婦の致死的PEを起こし得る」ことに改めて注意を喚起したい

日本産科婦人科学会雑誌第65巻第10号

つわりで嘔吐などの症状がひどいと脱水症状や栄養失調になるため、妊娠悪阻で入院する人もいます。

点滴や薬を処方されてなんとか妊娠を継続できるケースが多いものの、重症化してPE(肺塞栓症)やウェルニッケ脳症になる場合があります。

日本産婦人科医会では、人工妊娠中絶についても記載があります。

いかなる治療を行っても症状の改善が得られず,栄養障害・代謝障害が増悪する症例においては人工妊娠中絶を考慮せざるを得ない

日本産科婦人科学会雑誌第65巻第10号

つわりがひどく妊娠悪阻が重症化し、治療も効かないなら、中絶も考慮せざるを得ないとの判断です。

母体が最悪の事態に陥るリスクを勘案して、苦渋の思いでおろしたケースもあります。

つわりがひどすぎて亡くなった人もいる

つわりを軽視している人もいますが、つわりがひどすぎて亡くなった人もいます。

日本産婦人科医会の調査でも、死亡報告が挙げられています。

日本産婦人科医会で行っている偶発事例報告事業や妊産婦死亡報告事業によれば,PEは妊産婦死亡の約12%にみられるが,ウェルニッケ脳症での妊産婦死亡は近年報告がみられない.しかし,重症妊娠悪阻は治療の如何によっては死に至ることもあり得ることを銘記し,その予防および治療に努めていただきたい.

日本産科婦人科学会雑誌第65巻第10号

妊産婦の死亡の約12%が、つわりがひどすぎて重症化して起こるPE(肺塞栓症)によるものです。

「ウェルニッケ脳症での妊産婦死亡は近年報告がみられない」と書かれているのは、それ以前におろしているケースがあるからです。

近年は報告がなくても、昔は今以上につわりがひどくて亡くなる妊婦さんは多かったと予測できます。

つわりがひどすぎておろしたいと悩んだら…

つわりがひどすぎておろしたいと悩んだら、まずは病院で相談しましょう。

産婦人科診療ガイドラインでは、つわりの処置について次のように書かれています。

1.‌心身の安静のために休養を取ることが症状緩和につながることなどを説明し,少量頻回の食事摂取と水分補給を促す.(A)
2.脱水に対して十分な輸液を,ビタミン B1(Thiamine)を添加し行う.(A)
3.悪心の緩和に,ビタミン B6(Pyridoxine)を投与する.(C)
4.‌悪心嘔吐のために日常生活が著しく制限される場合に,制吐薬について尋ねられたら,明らかな催奇形性や胎児毒性は報告されておらず使用可能であることを説明し,使用を検討する.(C)
5.十分な飲水や補液で,深部静脈血栓の発症予防に努める(CQ004-1 参照).(C)

産婦人科診療ガイドライン2020

3、4にあるように、つわりの緩和にビタミンB6の投与や、制吐薬の使用の検討について書かれています。

水分も摂れないぐらい吐き気がひどく、耐えられない場合には、薬の投与で改善するケースもあります。

つわりがひどくて赤ちゃんをおろすことを考える前に、まずはつわりを緩和する方法を探りましょう!

吐くほどではないけれど辛いなら、まずはつわりの軽減グッズを試してみるのもおすすめです。

少しでも症状が改善されれば、気持ちが上向く可能性もあります。

つわりがひどすぎておろした人についてまとめ

つわりがひどすぎておろした人についてまとめました。

  • つわりがひどいと妊娠悪阻が重症化して死に至るケースがある
  • 本人や医師の判断で泣く泣く中絶を決断する人もいる
  • つわりでおろしたいと悩んだらまずは医師に相談する

いつまで続くか分からないつわりは、体も心も疲弊してしまいます。

周囲のサポートを受けつつ、一日一日を乗り越えていかれることを願います。

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