この記事では、言葉の爆発期の前兆についてまとめます。
2歳は言葉の爆発期と言われていますが、2歳にインプットして3歳でよくしゃべる子もいます。
2歳半で2語文がでないと発達障害が心配になったりしますが、突然話しだす子も珍しくありません。
いつ頃、どんな感じの前兆があったのかアンケート結果を見ていきましょう!
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2歳の言葉の爆発期の前兆はどんな感じ?
2歳の言葉の爆発期の前兆はどんな感じかアンケートしたところ、宇宙語や指差しなどの回答が多かったです。
アンケート期間:2023年5月27~29日
対象者:3~5歳の子供を持つ保護者
回答数:34人
結果を発表します。
言葉の爆発期の前兆で一番多かったのは、「宇宙語を話し出した」でした。
続いて、「歌やリズムを口ずさむようになった」「指差しが増えた」という結果になりました。
それぞれを詳しく見ていきましょう!
※( )内は言葉の爆発期がきた年齢です。
言葉の爆発期の前兆1位|宇宙語を話し出した
2歳の言葉の爆発期の前兆でよくみられるのは、「宇宙語を話し出した」です。
宇宙後とは「言葉にならない言葉」のことで、周りの大人はまだ子供が何を言っているのか理解はできません。
赤ちゃんの喃語(なんご)の「あーうー」とは違って、もっと長い会話のような話し方をする子が多いです。
「りろりろりろ」「あちゃちゃ」などの宇宙語をよく喋っていました。人の目を見て話しかけるように宇宙語を喋っていたので、言葉になっていないだけで、何かを伝えているんだなと感じていました。(2歳~2歳5ヶ月)
上の子が言った言葉を真似て、宇宙語を話していました。(1歳半~1歳11ヶ月)
家族だけでなく、挨拶してくれた大人に対して長文で話すことが多くなりました。しかし、話したいことは多いが単語を知らないのか、日本語になっていないことが多かったです。(2歳~2歳5ヶ月)
何を言っているかわからないが、割とずっと何かを喋っている感じだった。(1歳半~1歳11ヶ月)
テレビで聴いたことや大人の会話を適当に真似ているのか、自分なりの言葉を発するようになってきました。(3歳~3歳5ヶ月)
宇宙語は何を言っているのか理解できないですが、言葉の爆発期の前兆といえます。
- いろいろな声が出せるのが楽しい
- 周りの大人と会話をする意欲がある
- でもまだまだ発音が上手くできない
このように、いろいろな言葉を発する練習をしているのが宇宙語です。
子供自身は上手くお話ができていると思っていることもあるため、目を見て「うんうん」と聞いてあげると良いですね。
発音の不明瞭さが心配になる人もいますが、3歳になる頃までは宇宙語を話しているのは珍しくありません。
少しずつ発音が明瞭になったり、語彙が増えたりして、言葉の爆発期がやってきますよ。
言葉の爆発期の前兆2位|歌やリズムを口ずさむようになった
2歳頃の言葉の爆発期の前兆に「歌やリズムを口ずさむようになった」子もいます。
音楽が好きな子は、1歳前後から曲に合わせて体を揺らしたりします。
その延長線上で、2歳頃になると歌詞は宇宙語のようであっても、歌を口ずさむことがあります。
リトミックに通っていたので、テレビで音楽が流れるとリズムに乗りながらよく分からない言葉で歌うようになった。(1歳半~1歳11ヶ月)
兄の歌っている歌を真似したり「はらぺこあおむし」の絵本の歌を読みながら歌うことが多かった。(2歳半~2歳11ヶ月)
歌など耳にしたものをどんどん真似するようになりました。(3歳半以降)
歌に合わせて拍手をしたり、自分の言葉でなんとか歌おうとしていた。(2歳~2歳5ヶ月)
きらきら星の歌をずっと連続で歌うようになった。(2歳~2歳5ヶ月)
2歳の言葉の爆発期ごろになると、お気に入りの歌を見つける子もいます。
「きらきら星」の歌の歌詞が、最初から最後まで「きらきらきらきらきら…」という場合や、よく分からない言葉で口ずさむ子など様々です。
このような言葉の爆発期の前兆を経て、だんだん上手に歌が歌えたり、お話ができるようになります。
言葉の爆発期の前兆3位|指差しが増えた
2歳頃の言葉の爆発期の前兆に「指差しが増えた」があります。
まだ上手く言葉にできなくても、何かを伝えようとする子供の意思を感じますね。
気になるものや行きたい場所に向かって指差しするようになりました。(1歳半~1歳11ヶ月)
指を指して、なに?と興味があるものに対して質問が増えていきました。(1歳半~1歳11ヶ月)
たくさん指を指して色々と話すことが増えてきました。(2歳半~2歳11ヶ月)
興味のある絵や物を見ると、指を指してなにか言っていることが増えた。(2歳~2歳5ヶ月)
様々なものに指をさすことが凄く増えてきました。(3歳~3歳5ヶ月)
早い子は1歳になった頃から指差しを始めますが、言葉の爆発期の前兆では指を指すことが増える子も多いです。
- 欲しいものを伝える
- 行きたい場所を示す
- 物の名前や意味が知りたい
指差しは子供にとって言葉よりも簡単に意思を伝えられます。
まだ子供が指差しをしない場合は、指差し練習のおすすめ絵本を使ってトレーニングしてみましょう。
発語の前に指差しを覚えると、子供が気持ちを伝える手段や楽しさが増えます。
子供が指差しをして伝えたことを、パパやママが「お茶を飲むの?」など簡単な言葉に変えてあげることで、発語を促せます。
言葉の爆発期の前兆4位|「なに?」などモノの名前への質問が増えた
2歳頃の言葉の爆発期の前兆に、「なに?」など物の名前への質問が増えた子もいます。
これはモノの言葉をインプットしようとする姿勢なので、言葉の爆発期まで近いでしょう。
指さししながら、あれは?なに?と色々聞くようになり、その都度めんどくさかったですが教えました。(2歳~2歳5ヶ月)
自分が言葉を喋れるようになってきたので、言葉の名前に興味を持った。(3歳~3歳5ヶ月)
車内で音楽を流しているとそれを歌うようになったり、話しかけると「なに?」と返答することが多くなった。(2歳半~2歳11ヶ月)
ことばずかんの絵を見て指差してこれなに?と質問するようになった。(3歳~3歳5ヶ月)
2歳で言葉の爆発期がまだでも、「なに?」や「これ!」などの一語文を使える子もいます。
質問ができる子は、今の時点では言葉は遅くても爆発期がくる前兆と言えます。
- 知りたいことを質問できる
- 言葉や物の名前に興味がある
- 質問の答えをインプットする
モノの名前の質問や受け答えは、どれも子供の意欲的な姿勢です。
質問されたら子供が聞き取りやすいよう、はっきりと答えてあげたいですね。
言葉の爆発期の前兆のその他
言葉の爆発期の前兆は他にもありました。
恐竜が好きで、恐竜の映画や、恐竜の子供向けアニメを見せていたら、恐竜の名前を口ずさむようになりました。(3歳~3歳5ヶ月)
3歳になっても言葉の爆発期がまだだった子も、興味のあるアニメの影響で突然話しだすこともあります。
言葉が遅いと思っていても、ひょんなことから言葉の爆発期がくる子もいますよ。
言葉の爆発期の前兆は2歳が普通?3歳は遅い?
「2歳は言葉の爆発期」と言われていて、その前兆も2歳でみられることが多いです。
ただ、言葉の増え方や発語には個人差が大きく、3歳でよくしゃべるようになる子もいます。
言葉の爆発期はいつだったか聞いてみました。
2歳は言葉の爆発期と言われますが、1歳後半から3歳までほぼ均等に分かれていました。
3歳以降に言葉の爆発期がきた子も3人に1人ほどいます。
1歳後半からよく話す子もいれば、3歳をすぎて話し出す子など、発語にはとにかく個人差が大きいです。
発育相談では、次のように言われることが多いです。
- 「まま」「ねんね」などの言葉:2歳まで
- 「わんわん いた」なのの二語文:3歳まで
2歳で言葉の爆発期の前兆がなくても、意味のある言葉を発していれば、現時点では問題ありません。
2歳半で2語文がでなくて相談しても、3歳までは様子をみるように言われることが多いです。
3歳半から突然よくしゃべりだす子もいるので、2歳で心配しすぎなくて大丈夫ですよ。
言葉の爆発期の前兆が3歳半でなければ自閉症や発達障害?
言葉の爆発期の前兆が3歳半になってもなければ、専門家に相談した方が良いケースもあります。
「いつかは話すようになる」「言葉が遅い子は頭がいい」と言われることがあるものの、すべての子にそれが当てはまるとは言えません。
今回のアンケートでも、専門家の力を借りて3歳半以降に言葉の爆発期がきた子もいます。
発語が遅く、療育に通い専門家の力を借りました。
(3歳半以降に言葉の爆発期)
自宅でできる言葉トレーニングをやってみて、それでも発語が遅いと感じたら、発達相談などを利用しましょう。
また、3歳半検診でも発語をチェックするポイントが設けられています。
要観察と伝えられた場合には、療育に通ったり環境を変えることも検討しましょう。
1歳半検診で「言葉が遅い」と言われているのであれば、発達障害や自閉症と告げられていなくても、早めに療育などの相談をするのも一つです。
その子にあったペースで言葉を学ぶことで、結果として早く言葉が出る可能性もあります。
1歳半検診で引っかかった割合をアンケートしたところ、100人中21人が要観察になっていて、そのうち10人は言葉に関する項目です。
言葉が遅いことを心配しているパパやママは決して珍しくないので、「うちの子だけ…」と悲観的になりすぎることはありません。
2歳の言葉の爆発期の前兆までにできるトレーニング
2歳の言葉の爆発期の前兆までに、日常生活や遊びの中で言葉トレーニングをすることも大切です。
どんなトレーニングがあるのか見ていきましょう!
①:言葉トレーニングの絵本を読む
言葉の発達といえば、言葉トレーニング絵本です。
絵本は単語の理解を深めるだけでなく、しゃべりたい気持ちを引き出すものもあります。
- 子供が好きな本
- オノマトペや繰り返し言葉
- 身の回りのもの
これらは子供がしゃべってみたい意欲に繋がります。
難しい本よりも、子供が発音しやすそうで面白いと感じる内容を選びましょう。
②:発語を促すおもちゃで遊ぶ
言葉の爆発期までに、発語を促すおもちゃで遊ぶこともトレーニングになります。
- タッチペンのことば絵本
- 音が出るおもちゃ
- 楽器
子供が言葉に興味を持っていれば、タッチペンのことばすがんがおすすめです。
アンパンマンパンのことばすかんなど2歳の誕生日プレゼントに人気の商品も多いです。
言葉にそれほど興味を示さない段階であれば、音が出るおもちゃや楽器もよいでしょう。
子供は興味を持つ音を真似したいと思う傾向があります。
③:音楽を流したり歌を歌う
言葉の爆発期の前兆の2位は、「歌を口ずさむ」でした。
音楽が好きな子供は多いので、車の中で流したり、一緒に歌ったりしましょう。
自然と子供も歌いだすかもしれません。
④:親子でコミュニケーションをとる
2歳の言葉の爆発期の前兆までにできるトレーニングは、親子のコミュニケーションも大きいです。
- たくさん話しかける
- 子供が言いたいことを代弁する
- モノの名前を教えてあげる
まだ発語がなくてもインプット中の子も多くいます。
反応がないからと親が無口にならずに、子供に話しかけてあげると言葉の理解が増えて語彙が増えていきます。
2歳の言葉の爆発期の前兆についてまとめ
2歳の言葉の爆発期の前兆についてまとめました。
- 言葉の爆発期の前兆には、宇宙語・指さし・質問などがある
- 2歳で前兆がなくても3歳半ごろまでは心配しすぎず様子を見る
- 言葉トレーニングには絵本やおもちゃが人気
言葉が遅いと心配になることがありますが、言葉の爆発期の前兆があれば急によく話すようになる場合があります。
今はインプットを頑張っている時期の子もいるので、言葉トレーニングをしながら成長を見守りましょう。