この記事では、パルスイートは体に悪いのかまとめます。
パルスイートは「糖尿病や発がん性の危険性があって怖い…」との噂がありますが、過剰摂取は健康に良くないのであって普通に食べるぶんには問題ありません。
体に悪い成分は少なく、手軽に糖類・カロリーカットできるので、ダイエット中の人や血糖値が気になる人も砂糖の代わりに使いやすいですよ♪
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パルスイートは体に悪い成分はあるの?
パルスイートは体に悪い成分はあるのか、原材料を見てみましょう。
粉末還元麦芽糖水飴(タイ製造)、エリスリトール、食物繊維(還元難消化性デキストリン)、アラニン、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)、香料、ポリグルタミン酸
パルスイートには食物繊維やアミノ酸の一つであるポリグルタミン酸が含まれており、砂糖に近い成分で作られています。
一方で、体に悪いと不安視される成分もあるため、一つずつ解説しますね。
①:エリスリトール
パルスイートの体に悪い可能性がある成分の1つ目は、「エリスリトール」です。
エリスリトールはとうもろこしのでん粉から作られた天然の甘味料で、人工的に作られる合成甘味料ではありません。
カロリーは砂糖の20分の1と低く、血糖値を上げにくいのが特徴です。
エリスリトールはキシリトールと同じ糖アルコールの一種で、虫歯になりにくいメリットもあります。
WHOの合同食品添加物専門家会議でもその安全性が認められており、「1日何gまで」という摂取上限は定められていません。
ただし、エリスリトールの摂り過ぎは下痢の原因になることも…。
体に悪い成分ではないものの、聞き慣れない名前から怖いと感じる人も一定数います。
②:アステルパーム
パルスイートの体に悪い可能性がある成分の2つ目は、「アステルパーム」です。
アステルパームはアミノ酸から作られた甘味料で、他の甘味料に比べてクセや苦味が少ないのが特徴です。
アステルパームは発がん性を指摘されていることもあり、体に悪い成分として一部の人が使うのを避けています。
しかし、先ほども説明したように、発がん性の危険性があるのは毎日大量に摂り続けた場合です!
厚生労働省ではアステルパームの1日の上限量を設けており、それ以上摂らなければ体に悪い影響はないとしています。
アステルパームはアメリカやカナダ、イギリスなど世界125カ国以上で使われており、日本でもダイエット系ジュースやお菓子によく使われているものです。
極上はちみつ紅茶は危険?と心配されるのも、このアステルパームですが、日常的に使う量であれば健康への影響は少ほぼないです。
過剰摂取には気を付けましょう。
③:L-フェニルアラニン化合物
パルスイートの体に悪い可能性がある成分の3つ目は、「L-フェニルアラニン化合物」です。
フェニルアラニンは必須アミノ酸の一つで、牛乳や卵、肉などのたんぱく質に含まれています。
フェニルアラニンはたんぱく質と同じく子供の成長に必要な栄養素ですが、まれにフェニルアラニンを代謝できない人がいます。
これをフェニルケトン尿症と呼び、フェニルアラニンの摂取量をコントロールする必要があるため、入っている場合は必ず食品に表示しなければなりません。
フェニルアラニンに過敏な人にとっては体に悪い成分といえますが、普通の人であれば特に気にしなくても良いですよ。
④:アセスルファムK
パルスイートの体に悪い可能性がある成分の4つ目は、「アセスルファムK」です。
アセスルファムKは酢の成分からできた人口甘味料で、ガムやジュース、アルコール飲料など幅広く使われています。
アセスルファムKは発がん性のリスクがあるとされていますが、厚生労働省では健康に悪影響がないよう上限値を定めています。
1967年にドイツで開発されて以降、世界的にも安全性が認められ、今では世界中で4000以上もの製品に使われているメジャーな添加物です。
アステルパームと同じく過剰摂取は体に悪いものの、日頃から口にする程度の量であれば無理に避ける必要はありませんよ。
パルスイートは体に悪い成分が少ない
パルスイートには、エリスリトール・アステルパーム・L-フェニルアラニン化合物などの添加物が入っているものの、体に悪い成分は少ないことが分かりました。
パルスイートはカロリーをおさえるため人工甘味料を使っているものの、保存料や着色料は入っていません。
摂り過ぎが身体に良くないのは、砂糖も同じです!
パルスイートだから特別体に悪いわけではなく、なんでも偏った食事は体に良くありません。
食品添加物は長期間食べ続けた場合も含めて、厳正な安全試験を行っています。
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パルスイートは体に悪くない!3つのメリット
パルスイートは過剰摂取は体に悪いですが、上手く使えばメリットがたくさんあります!
メリットは次の3つです。
詳しく見ていきましょう!
①:手軽にカロリーカットできる
パルスイートは、手軽にカロリーカットできるのがメリットです。
砂糖と同じ甘みがありながら、カロリーを60%もカットできます。
比較項目 | パルスイート | パルスイート カロリーゼロ | 砂糖 |
---|---|---|---|
カロリー | 3.29kcal | 0kcal | 12kcal |
糖質 | 2.16g | 3.0g | 2.98g |
砂糖のカロリーは小さじ1杯で12kcalありますが、パルスイートのカロリーは約3kcal!
パルスイート小さじ1杯で砂糖小さじ3杯ぶんと同じ甘さがあるため、料理のカロリーを大幅に減らせます。
しかもパルスイートカロリーゼロなら、しっかりと甘みもあるのにカロリーゼロ!
砂糖よりも少量で済むので、使い始めは味を見ながら調整するのがおすすめです♪
②:血糖値に影響しにくい
パルスイートは、血糖値の影響をうけにくいのがメリットです。
血糖値はご飯やパンなどを食べると、摂取した糖分がブドウ糖に変わることで血糖値が急激に上がります。
パルスイートは原料の一部に糖質を含んでいるものの、体に吸収されにくい成分で血糖値にほとんど影響しません。
公式サイトでも次のように説明しています。
「パルスイート®」(顆粒タイプ)、「パルスイート® カロリーゼロ」シリーズの製品は、糖類を含まないか、体内に吸収されにくい糖質しか含んでいないため、血糖値にほとんど影響を与えません。
味の素株式会社
パルスイートは砂糖に比べて血糖値をコントロールしやすいため、病院や介護施設の入院食で砂糖の代用品として使われています。
糖尿病の人や血糖値が気になる人も、甘さを我慢することなく楽しめますね♪
③:砂糖と同じ甘さで使いやすい
砂糖と同じ甘さで使いやすいのも、パルスイートのメリットです。
パルスイートは砂糖に近い甘みがあり、コーヒーや紅茶に入れるのはもちろん、料理にも使えます。
味にクセが少なく甘みがストレートに伝わるので、煮物や卵料理、スイーツなどどんな料理とも相性抜群!
砂糖と同じ感覚で使える粉末タイプは煮物や卵焼きにも使いやすく、液体タイプは冷たいドリンクにもサッと溶けます。
ただし、パルスイートは「砂糖の代わり」であって砂糖そのものではありません。
砂糖がもつ保水作用や防腐効果はないため、以下のような料理にはおすすめしません。
- 生クリームやメレンゲを泡立てる
- 焼き目をつける
- ジャムなどの作り置き
パルスイートはこれらのデメリットがあるものの、調味料の代わりとして使うには低カロリーで便利といえますね!
ちなみにパルスイートとラカントはどっちがいいか迷う人も多いですが、ラカントは100%植物由来でブラウンシュガーのようなコクがあります。
ラカントを使う時は砂糖と同量が必要ですが、パルスイートは砂糖の3分の1で済むためコスパが良いですよ♪
パルスイートは怖いと言われる3つの理由
パルスイートは「怖い」「やばい」といわれる理由は次の3つです。
詳しく見ていきましょう!
①:糖尿病や肥満の恐れがあるから怖い
パルスイートには「糖尿病や肥満になるのでは?」という噂があり、怖いと感じる人がいます。
パルスイートは、カロリーや糖質をおさえるために人工甘味料を使っています。
人工甘味料は血糖値の影響をうけにくいメリットがある一方、甘みを感じにくく、食べたときの満腹感が少ないのがデメリットです。
カロリーをおさえるつもりが「もっと食べたい」と食欲が増し、結果的に普段よりも食べ過ぎてしまうのです。
パルスイートは低カロリーでダイエット効果が期待できるものの、「パルスイートに変えたから大丈夫!」と安心して食べ過ぎると肥満や糖尿病のリスクを高めるでしょう。
②:発がん性の危険性があるから怖い
パルスイートには発がん性の危険性があるアステルパームが含まれるため、怖いと感じる人もいます。
国際がん研究機関(IARC)は2023年に甘味料のアステルパームについて、ヒトに対して発がん性の可能性があるという結果を発表しました。
IARCでは発がん性のレベル別に4段階に分類し、アステルパームは下から2番目の「2B」になります。
発がん性の危険が最も高い「グループ1」はアスベストやたばこ、アルコールが含まれますが、「2B」はコーヒーや漬物、ガソリンの排ガスなどと同レベルです。
WHOでは、これらの結果をふまえてアステルパームの摂取量の上限を次のように定めています。
1日の摂取上限:体重1㎏あたり40㎎まで
例えば、体重50㎏の人ならアステルパームの1日の摂取上限は2000㎎までです。
パルスイートに置き換えると、体重50㎏の人が毎日100gをとる計算になります。
スティックなら1日100本、液体タイプなら1日で約3分の1以上使う量になり、さすがに毎日これだけ大量に摂る人はいないでしょう。
アステルパームは厚生労働省の厳格な審査をクリアした甘味料で、清涼飲料水やガム、アイスなどさまざまな食品や飲料に使われています。
大量摂取は発がん性のリスクがあり怖いですが、日常的に摂る量であれば心配しすぎなくて大丈夫ですよ。
③:うつ病のリスクがあるから怖い
パルスイートが怖いと言われる理由は、うつ病のリスクがあるためです。
パルスイートにはアミノ酸の一つである、フェニルアラニンやアスパラギン酸という甘味料が含まれています。
これらは神経細胞を興奮させる作用があり、頭痛や不眠、うつ病などのリスクを高めるとされています。
一方で脳の機能を高める効果もあり、集中力アップやうつ症状の軽減にも役立つというメリットも!
人工甘味料とうつ病は何らかの関係はあるものの、危険性が高いものか、はっきりとした仕組みは現在明らかになっていません。
人工甘味料に限らず、カップラーメンや菓子パンだけのような偏った食事は自律神経のバランスを崩します。
パルスイートだけの食生活は正直怖いですが、普段使いするぶんには問題ないでしょう。
パルスイートは体に悪いし怖いのかまとめ
パルスイートは体に悪いし怖いのかについてまとめました。
- 怖いと言われる理由は糖尿病や発がん性の恐れがあるから
- 使われる添加物は安全性が認められたもので血糖値に影響しにくい
- 体に悪い成分はあるが過剰摂取しなければ健康への影響は少ない
血糖値が気になる人や甘さを我慢したくない人も、パルスイートで賢くカロリーコントロールをしましょう!