この記事では、英語力ゼロの30代夫婦が海外移住を夢見て海外転職に取り組んだ内容をまとめました。
どの国なら転職できそうか、チャンスはあるのか、まずそこから調べ始めた私たち夫婦。
英語は全く話せないけど海外移住したいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
英語力ゼロ夫婦【なぜ海外移住を夢見たか】
移住前の生活環境、家族の様子
新婚当初から住んでいた賃貸は、家族が増えるにつれ狭く感じるようになっていました。
次引っ越しするなら長男の小学校入学に合わせてかな?エリアはどこにしようかな?と
少しずつ夫婦会議の議題に上がるようになっていました。
この頃子ども二人をインターナショナルスクール(インター)に預けながら私自身もそこで働き、
夫は新卒からずっと同じ会社に勤めていました。
このインターには地元から離れたエリアに住む子どもたちも多く集まり、長男と同じ学区のお友達は
二人ほどしかおらず、入学に合わせて引っ越しても大丈夫かもな~という風に考えていました。
私は結婚を機に地元を離れたので、次の引っ越し先は私の地元が有力候補でした。
2019年以降の世界的パンデミックを機に夫の仕事も忙しくなり、
ワンオペ2歳差育児に身も心も今考えると疲弊していた時期だったように感じます。
毎日のように子育てに頭を抱えては、早く慣れ親しんだ地へ戻りたいと思いつつも、
子どもを職場に預けながら働ける環境はとてもありがたく、なにより出会う人々が
本当に素敵な人たちで、彼らがいなければ育児・家庭・仕事・自分自身を正気に保ち
生活することは困難だったに違いありません。
とても恵まれた環境をそうすぐには手放せず躊躇していました。

居心地の良い環境を自ら変えるのは、なかなか勇気がいる。
けど時間は有限。チャンスを掴むも逃すも自分やで!
海外移住を意識し始めた瞬間
英語は嫌いじゃない、むしろ好き。ハリーポッターで英語と海外の存在に出会い、
学生時代はマイケルジャクソンに惚れて留学も夢見た私。
それでも英語力は伸びるどころか真剣に向き合いもせず、赤点常連でした。
新婚旅行では私以上に英語がちんぷんかんぷんの夫を引き連れハワイへ。なぜかわかりませんが
私の口から自然に英語が溢れるように出たんです。といっても完璧な英語ではありません。



屁のつっぱりにもなれへんおとんと異国の地。
おかんが無意識に人肌脱いだわけよ~頼もしや
しかしこの成功体験が私を後押しし、後のインター就職まで繋げました。
毎日おなかいっぱい英語を聞き、外国人スタッフとは深い話ができず、
もどかしく感じていたもののそれでも日々の忙しさを理由にここでも私は仕事で使用する必要以上の
英語と向き合うことからは避けていました。
しかし二人とも生後4か月からインターに通っていたわが子は、私とは真逆で活き活きと英語で
コミュニケーションを図っていました。この姿を目の当たりにして、
この子たちは英語が日常的で特別なものではないのか、なら英語が嫌いにさえならなければ、
私のように成功体験をたくさん積めば、私が見たことのない景色や世界を
自ら切り開いていけるんじゃないか、より多くの可能性や出会いがこの先に待っているのかもしれない。
そう感じ、わが子ながら羨ましさと尊敬と、私の人生もまだまだこれからで、
この子たちがこれから見る世界を共有していける母でありたいと強く思いました。
今回ばかりは逃げず、避けず、成長したいと本気で腹を括った瞬間でした。
子どもに期待するというよりは、子どもたちに巻き込んでもらって、家族で新天地に行ってみたい!と
日々思いが強くなりました。
気持ち高ぶるおかん・なにも知らんおとん
この気持ちや考えが熱々のうちに夫婦会議で発表せな!と高揚していた私は、
帰宅後間もない夫へすぐに話し始めました。それも鼻の孔まん丸にして!
大阪から沖縄へ行くようなテンションで伝えてしまったせいか、唐突な内容なだけに
「??え?海外ってどんなんかわかってる?沖縄より遠いで?」と、
このおばはん何言うてるん?という感じでした(笑)
私の思ったら即行動の性格を熟知している夫は、あれよあれよとおかん竜巻にのまれていき、気づけば
私以上に海外移住へ前のめりになっていました。
わが子に対し、英語が話せるようになって欲しいとか、いろんな人がいること、文化の違いがとか、
そんなかっこいい志や期待はなく、
ただ英語がある日常を子どもたちが楽しそうに当たり前のように過ごしていること、
私が自分勝手に家族で挑戦してみたい、新しい何かに出会いたいという気持ちが、
わが家を海外移住目標へ突き動かしました。



海外行きたい!言うてからマレーシアに上陸するまで1年。
気持ち決めてからは早かったわ~
英語力ゼロ夫婦【東南アジアが神ってた】
海外移住するで!と言っても、ほなどこ行く?そもそも海外に住むってどうやって住むん?と
知らないことが多く、わからないことがわからないといった状態でした。
インターネットで検索し、海外に住むには何かしらのビザが必要だと理解しました。
生活するためには現地で働き、稼ぐ必要があるので先に夫婦どちらかが現地就職しようと決めました。
当時私が働いていたインターは、オーストラリアやニュージーランド出身のスタッフが多く、
彼らの性格や考え方、文化に私はリスペクトを持っていたので、移住するならこの辺りの国かな~なんて
漠然と想像していました。現実は物価が高く、働き口も少なく、とても子ども二人を連れて移住するには
ハードルが高すぎました。貯金もありませんでしたから...。
そこで移住先を決めるために、夫婦で条件を絞り込みました。
- 英語が話せなくても就職できる国
- 全体的に日本と大きく変わらない環境、物価
- 第二言語であっても英語が盛んな国
この条件で候補に挙がってきたのが、まったく眼中になかった東南アジアでした。
恥ずかしながら私の知識では、英語=ネイティブな国というイメージしかなく、まさか東南アジアでこんなにも
第二言語として英語が一般的に使われていると思ってもいませんでした。と同時に、日本やばいなという
危機感すら感じました。
シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンと様々な国を目にし、一番理想に近い国がマレーシアでした。
この頃のマレーシアは、英語が話せなくても選べるだけの求人数がありました。
まさか東南アジアで理想的な海外移住ができるだなんて思ってもいなかった私は、マレーシアに決めた翌日には
本屋でマレーシア観光ブックを購入していました(笑)



気だけ早いねん!旅行ちゃうでほんま。
でも気持ちを高めていくのは大事やな
英語力ゼロ夫婦【就活においての強みとは】
今回のマレーシア就活にはエージェントを利用しました。初めてのことだったので、依頼してサポートを受け
本当に助かりました。もちろん任せきりでは内定はもらえないので、自身のやる気が必要です。
マレーシアで就職し就労ビザを取得するには様々な必須条件があります。
当時求人数はあったとはいえ、少しずつマレーシアの現地就職(主に日本語メインの仕事)が
狭き門になりつつあるのが現状。早い者勝ちな部分も大いにあるなと感じています。とは言っても
こればかりはタイミングの問題でもありますから、必ずしも急ぐ必要があるわけではありません。
私たち夫婦が実際就活した際に強みになったと感じたポイントは、
- 夫の勤続年数が長い
- 第一希望の企業をすぐに絞り込み、面接
- 内定が決まった際はすぐに移住可能な身軽さ
日本で退職日まで並行して求人を調べたり、就活エージェントを決めたり、マレーシアについての
あらゆる情報を収取しました。
そのため夫の場合は、退職日までに第一希望の企業に申し込み、1社目で内定を決め移住まで繋げました。
どの企業に就職したいか第一希望を即決、そこから面接・内定まで一瞬の出来事でした。
余談ですが私たちがマレーシアに着いてから、夫の勤務先の求人は一旦終了。あの時就職を決めていなかったら、
今の会社で働くことも、マレーシアに移住することも大幅に時期がズレていたか、移住もできなかった可能性が
あるので、いつでも移住できるよう身軽にしておくことと、話を前へ前へ進める力は必要と感じています。
一見順調そうに見えた夫は、ビザを取得する際に申請の最終段階でなかなか承認が得られず、待て!状態でした。
理由としては、今まで働いてきた業務内容と、これから就業する業務内容が全く関係性のないものであるから。
というのが考えられました。
それでも無事に最終審査を通過してビザを取得できたのは、勤続年数が長かったから。これが後押ししたようです。



ビザ取得はなかなか作業が大変やったけど、
タイミング、チャンスを逃さんとガッツいてよかったと思ってるで!




英語力ゼロ夫婦【マレーシア転職まとめ】
結論、英語が全く話せなくてもマレーシア転職は可能。
しかし日本語のみの業務内容での求人は限りが出始めていることは確かです。日常英会話レベルであると
より視野は広がります。マレーシア内での転職にも英語力は必要になってくるので、私たちもなんとか
食らいつけるように語学学習に励みたいところです。
日本語を使用したマレーシア就職を考えておられる方は、この狭くなりつつある門を突破できるよう、
アクセル全開で前進してほしいです。