この記事では、「一人っ子はデメリットしかない」と言われる理由についてまとめます。
一昔前は一人っ子の割合は今より少なく、我慢を覚えにくいことや、親の老後の不安などをデメリットとしてあげる人が多かったです。
今では、子供一人に愛情やお金を注げてずるいと思われて、「一人っ子ママはむかつく」と羨ましがられることもあります。
一人っ子のメリットとデメリットを見ていきましょう!
一人っ子はデメリットしかない?

「一人っ子はデメリットしかない」と言われる理由は次の7つです。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
①:家庭内で譲り合いや我慢を覚えにくい

「一人っ子はデメリットしかない」と言われる一番の理由は、家庭内で譲り合いや我慢を覚えにくいことです。
一人っ子だと、家庭内で同年代の子と「もめる」機会がほとんどありません。
子供はおもちゃ等の取り合いをすることで、譲り合うこと・我慢することを覚えていきますが、大人に囲まれた生活ではそんな体験がしにくいです。
保育園や幼稚園に通うようになったとき、同年代のお友達との関わり方がわからず苦労する可能性があります。
②:親が子供の遊び相手となる期間が長く負担

きょうだいがいると子供だけで遊んでくれるので、その間に親は休憩したり、家事を済ませることができて子育てがグッと楽になります。
一人っ子だと、親が子供の遊び相手となる期間が長いため、それが負担になることも…。
子供の遊びにずっと付き合うのは、結構疲れるものです。
でも「子供の相手をするのが疲れる」と感じることに罪悪感を覚えてしまうママも少なくありません。
③:子供に対して過干渉になりやすい

一人っ子だと、子供に対して過干渉になりやすい傾向があります。
子供が一人なので、親の期待も集中しますし、目が行き届きすぎてしまうからですね。
どうしても、子供が失敗しないように先回りしたくなるのが親心ですが、自分でやってみて失敗する体験も必要です。
特に女の子なら心配事も増えますが、あれこれ口出ししないよう注意したいですね!
④:周囲から「2人目はいつ?」とプレッシャーをかけられる

一人っ子の親を悩ませる、周りからの「2人目はいつ?」攻撃です…。
自分の親や義両親から、または赤の他人からプレッシャーをかけられるケースもあります。
初めから子供は一人と決めていたり、さまざまな事情から一人っ子だったりと家庭によって理由がありますよね。
でも、人にどう伝えたらいいのか困ってしまい、辛く感じているママもいます。
⑤:「一人っ子はかわいそう」という固定概念で見られる

一人っ子がデメリットしかないと言われるのは、「一人っ子はかわいそう」という固定概念があることも原因です。
悪意なく「きょうだいがいないと、かわいそう」という言葉をかけられた経験がある方も多いです。
他人からの何気ない一言や偏見に、ストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。
⑥:一人っ子ママはずるいと思われる

「一人っ子はかわいそう」という偏見とは反対に、「一人っ子ママはむかつく」と一括りにされることもあります。
子供が複数いるより、時間とお金に余裕があって、優雅に見えるからです。
一人っ子の子育ても苦労はあるのに、「ラクそう」と言われて傷つくことも。
一人っ子は比較の対象や話のネタにされやすい傾向にあります。
⑦:将来、きょうだい同士で協力や相談ができない

将来、子供が大きくなったとき、きょうだい同士で協力し合えないのも一人っ子のデメリットと言われています。
大人になった時にきょうだい同士で相談することと言えば、親の老後で介護・葬儀に関する内容がほとんどです。
自分が年をとったとき、子供に頼らず生活できるよう準備しておくことで、子供への負担を減らすことはできますよ!
一人っ子はメリットだらけな5つの理由

「一人っ子はデメリットしかない」と言われることが多かったですが、最近では子供は一人と決める「選択一人っ子」も人気が高まっています。
一人っ子のメリットは次の6つです。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
①:子供一人に愛情をたっぷり注げる

一人っ子の大きなメリットは、一人に集中して子育てができること!
他のきょうだいがいると、それぞれに接する時間が必要になります。
でも一人っ子ならその子だけに時間を割くことができるため、話をよく聞いてあげることができ、親子の仲を深めることができますよね。
子供の体調や、気持ちの変化に気づいてあげやすくもなりますよ。
②:学費や子供のことにお金をかけやすい

一人っ子だと、子供のことにお金をかけやすいというメリットがあります!
学費や、子供がやりたいと思う習い事にも、きょうだいがいる家庭より挑戦しやすくなるでしょう。
金銭的な理由で子供がやりたいことを諦めると、「一人っ子にすればよかった」と後悔する場合があります。
③:送迎が一人分なので習い事をさせてあげやすい

子供が習い事をするには親の送迎が必要です。
きょうだいがいると、同じ時間に別の習い事は送迎ができないという理由で諦めなければいけないこともあります。
でも、一人っ子なら送迎は一人分なので、やりたいと思う習い事をやらせてあげやすいのが嬉しいですね。
④:ママの心にゆとりが生まれやすく家庭が円満

子育て中は、どうしても子供中心の生活になってしまいます。
家事や仕事など、育児以外にもやることがたくさんあると、自分の時間はほぼゼロ…。
ついイライラして口調がキツくなり、自己嫌悪に陥ってしまうママも多いですよね。
しかし、一人っ子だと子供が複数いるママに比べて、余裕をもって育児ができ、心にゆとりが生まれやすいのがメリットです。
「2歳差はメリットだらけ」「3歳差はメリットだらけ」と言われやすいですが、0歳2歳の育児は怒涛のような毎日で、余裕など全くないママが多いです。
⑤:病気になったときにも仕事を休む日数が少ない

子供が病気になったとき、看病のため仕事を休むことがありますよね。
一人っ子なら、病気で仕事を休む日数が少ないため、働いている親にとって嬉しいですね。
きょうだい間で病気がうつってしまって、結局長く休まないといけない…という心配がないのもポイントです。
⑥:きょうだいを比較しなくてすむ

一人っ子のメリットは、親や周囲がきょうだいを比較しなくてすむことです。
周りはその気はなくても、子供はきょうだいと比べられて苦しむことはあります。
- 兄は頭が良いのに自分は…
- 妹の方が背が高い
- 親は自分より姉を大切にしてる
一人っ子なら比較される対象が近くにいないので、劣等感を感じにくいです。
子供一人に向き合えるメリットがあります。
「一人っ子はデメリットしかない」はもう古い!割合も変化

一昔前は子供が3人以上いる家庭も多く、一人っ子と聞くと「かわいそう」というイメージを持たれることが多かったです。
これは一人っ子の割合が少なかったこともあります。
夫婦の完結出生子ども数は、2002年は2.23人で、子供は2~3人が平均的でした。
それが、2021年には1.90人に減少していて、1~2人の夫婦が増えています。(参考:国立社会保障・人口問題研究所)
20年前と今では、環境が大きく違います。
- 初産の年齢
- 女性の社会進出
- 保育園の入園が難しい
- 子供の習い事の多様化
- 両親・義両親との同居が減った
女性は「子供を産んで育てる」こと以外にも、育休を取って仕事に復帰したり、パートで求職をする人が増えています。
保育園への入園も激化して、子供を育てながら働くのはハードルが高いです。
さらに、小学校では英語やプログラミングの授業も当たり前のように行われていて、幼少期から英語学習や習い事を始める子も少なくありません。
もちろん、習い事にも時間やお金がかかるので、子供がたくさんいるとその分負担が増えます。
一人っ子を望む家庭が増えているのは、社会の変化によるものといえます。
一人っ子はデメリットしかないのかまとめ
一人っ子はデメリットしかないのかまとめました。
「一人っ子はかわいそう」という固定観念は薄れてきていて、一人っ子のメリットも注目されています。
2人目のプレッシャーは気にせず、メリットとデメリットを踏まえた上で家族計画ができるといいですね!