この記事では、連続育休のメリットとデメリットについてまとめます。
育休中に二人目のタイミングを考えると、連続で育休を取るか、一度復帰するか悩みますよね。
育休明けにすぐ妊娠も迷惑をかけそうだし、育休中に二人目の妊娠報告も気が重い…と迷う人もいます。
それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう!
育休中に妊娠して復帰しないのは迷惑?
育休中に妊娠して復帰しないのは、制度上は問題ありません。
ただ、職場の同僚や上司に「迷惑」と思われてしまう場合もあるので見ていきましょう。
欠員であなたの復帰を待ち望んでいる
育休中に妊娠して復帰しないのは迷惑と思ってもらえる、評価が高いパターンがあります。
職場の状況によっては、あなたの育休復帰を待ち望んでいるケースもあるでしょう。
- 欠員が出た
- 人が不足している
- 代替えの人に問題がある
ちょうど欠員が出たタイミングであったり、代替えの人に仕事ができないなどの問題も想定されます。
仕事を理解しているあなたに戻ってきてもらいたい、と熱望されていることもあるでしょう。
「もうすぐ戻ってきてくれる」と待ち望んでいるところに2人目妊娠の報告。
復帰しなくて迷惑というよりも、期待を裏切ることになるためガッカリさせてしまうかもしれません。
狙って休み続けていると思われる
逆に、育休中に妊娠して復帰しないのは迷惑と煙たがられる可能性もあります、
「育休中に2人目を妊娠」と聞いて、初めから狙って休み続けているのでは?と疑われることも…。
一生懸命に働いている人からは特に、自分勝手で迷惑だと思われてしまうかもしれません。
しかし、結婚した年齢が30代だとすると、高齢出産を避けるためなるべく早く2人目を産みたいと考えるのは当然の流れです。
初めから狙っていたわけではなく、育休中に連続育休の考えをもつようになった人もいるでしょう。
2歳差・2学年差はどのタイミングで妊活するか考えたときに、育休延長が一番良いとの結論に至る人もいます。
一度復帰してから産休に入るか、迷惑だと思われることを受け入れて連続育休を取るか…、悩ましい問題です。
連続育休のデメリットで後悔も
連続育休のデメリットには、次の3つがあります。
それぞれをまとめます。
①:仕事のブランクが長くなる
育休中に2人目を妊娠して連続育休を取ると、仕事のブランク期間が長くなるデメリットがあります。
「勤続年数は長いのに仕事の技量がいまいち」
「即戦力にはならない」
復帰したものの、仕事ができない人のイメージを持たれてしまうと後悔するでしょう。
育休中でも仕事関連のニュースをチェックしたり、ほんの少しでもいいので自己学習を続けていると、復帰後の浦島太郎状態を軽くできますよ。
②:職場のメンバーが変わっている可能性
連続育休から職場に復帰したとき、メンバーが変わっているデメリットもあります。
育休から復帰してしばらくは保育園の洗礼を受けて子供が体調を崩しがちで、突発的に休みを取ることが多くなるもの。
そんな状態で、新しいメンバーたちと一から信頼を築いていくのは大変かもしれません。
また、人が変わると仕事の流れも変わってしまう可能性もあり、「今まではこうだった」が通用しなくなることもあるでしょう。
③:0~3歳の子供2人のワーママとして復帰
連続育休を取ると、小さな子供2人のワーママとして復帰することになります。
ワーママは仕事が終わってからも、一息つく間もなくやることがたくさんあるんですよね。
- 保育園の送り迎え
- 朝晩の家事
- 子供のお世話
0〜3歳の手のかかる子供をふたり抱えながら、仕事・家事も両立させるのは慣れるまで苦労するかもしれません。
特に年子はありえないぐらいハードと言われます。
時短勤務やリモートワークなど、利用できる会社の制度があれば使っていきたいですね。
また、子供の急な発熱のときパパも対応できるか、他の家族のサポートは得られるか、これらを確認することはスムーズな職場復帰には必須です。
育休復帰後の生活にどう対処していくか、きちんと話し合って2人目のタイミングを決めていきましょう。
連続育休のメリット
連続育休のメリットは次の3つです。
順番に解説します。
①:二人目のタイミングによっては育休手当が続けてもらえる
2人目を妊娠したタイミングによっては、出産するまで育休手当を続けてもらえます。
育休中に2人目を妊娠したときの育休手当については、厚生労働省のHPには以下のように記載されています。
第1子に係る育児休業給付金については、産前休業開始日の前日(産前休業を取得しない場合は、出産日)までの支給となります。
労働厚生省HP Q &A〜育児休業給付〜
まとめると、条件となるのはこちらの2つです。
- 1人目の育休手当を受給している期間内に、2人目の出産が重なる
- 2人目の産前休業を取らない
この2つを満たせば、2人目出産日まで1人目の育休手当を続けてもらえます。
2人目の産前休業に入ってしまうと、1人目の育休が終わったと判断され育休手当はストップ…。
産前休業は義務ではなく妊婦さんの意志で決められるので、会社に「産前休業は取らずに育休に入りたい」と伝えるのがポイントです。
なお、復帰しないで連続して育休を取る場合、「育休をとる以前の最大4年間に11日以上働いた月が12回ある」という条件に当てはまれば、2人目の育休手当をもらえます。
②:上の子を長く家庭保育できる
連続して育休を取るとママが在宅していることから、上の子が保育園に通えない自治体も多いでしょう。
そのため、予定よりも長く上の子と過ごす時間がもてるようになりますね。
2人目出産後は、どうしても下の子を優先してしまいます。
上の子がママを独り占めできる期間に、たくさん甘えさせてあげましょう!
③:2人目の妊娠中に働かなくて良い
連続して育休を取ると、2人目の妊娠中に出勤しなくて良いメリットがあります。
職場復帰していると、妊娠中の体調不良とうまく付き合っていかないといけません。
- つわりでつらくても「また長く休むんだから」と休みを申請しにくい
- 耐えきれず休むことになって職場に迷惑がかかる
復帰してすぐに妊娠より育休延長のほうが、結果的に職場へ迷惑をかけずに済む場合もあります。
一方、連続して育休を取った場合、上の子のお世話はあるものの、キツいときにすぐに休めるのは助かりますよね。
育休中に二人目の妊娠報告はいつがいい?
育休中に二人目の妊娠が分かったら、妊娠報告は安定期に入ったタイミングがおすすめです。
妊娠初期は稽留流産など万が一のことが考えられますし、逆に出産間近では職場が人員の手配に苦労します。
安定期に入って妊娠経過が順調であれば、職場の上司か総務に電話で妊娠報告をしましょう。
ただ、育休の終わりが近づいている場合には、安定期前でも妊娠報告をした方がよいといえます。
他にも職場の異動のタイミングの前など、連続育休になるならなるべく迷惑が掛からないように心がけましょう。
育休中に妊娠して復帰しないのは迷惑なのかまとめ
育休中に妊娠して復帰しないのは迷惑なのかまとめました。
- 復帰を待っている人の期待を裏切ることになる
- いざ職場復帰するときに長いブランクがあく
- 連続育休のほうが職場へ迷惑をかけずに済む側面もある
育休中に妊娠して復帰しないことに「ずるい」「迷惑」と感じる人もいます。
連続育休のメリットやデメリットも踏まえて、より良い選択がとれるといいですね。